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2020.10.01

良かれと思って続けていたことが…実は逆効果!?今日はそんなお話です。正しい知識を学んで、確実に理想の体を手に入れるお手伝いをしてくれるボディーク店長のMasamiさんに、今日もタメになる話を教えていただきましょう。キツい筋トレを始める前に必見ですよ!


更年期を加速させる!?大豆の食べ過ぎ

こんにちは!海外5店舗、3000人以上の指導実績のある日系パーソナルジム、ボディーク店長のMasamiです。

キツい筋トレをガンガン始める前に、痩せる原理を理解してからの方が3倍早い!ダイエットはトライ&エラーの繰り返しで精度を高めていく「作業」ですが、その前に、アタマでダイエット知識をしっかりとインストールして「無駄打ち」をなくしましょう。痩せるスピードがグングン上がっていきますから、是非読んでくださいね。

ボディークには女性の方がたくさん在籍していらっしゃいます。子育て中のママさんも多いのですが、今日はそんな、あるママさんの食事をみていて気になったことがありました。ダイエットで失敗する原因になりやすいことなので、共有させていただきますね。

実は女性の方がやりがちなことなのですが、理由や仕組みまでしっかり理解できればただ闇雲に運動よりも効率よく健康的に痩せられますから、アタマで理解することはとても大切ですよ。

それではこのママさんのお食事をみてみましょう!
朝:大豆100g、チキン、豆腐
間食:豆乳200ml、ヨーグルト
昼:大豆100g、魚50g、豆腐100g
夜:大豆100g、魚20g、豆腐50g
*注意点がわかりやすいよう、メニュー名は省いて食材のみ記載。

さて、どこに問題があると思いますか?筋肉を作ってくれるたんぱく質食材が、肉や魚などかなりしっかりと摂れていますし、問題なさそうですが…

実は、「大豆」なんです。

「大豆が多すぎる」んです。

豆腐も原材料は同じなので、これも含めると、適量を超えて、過剰になってしまってるんですね。じゃあ、なぜ大豆が多すぎるのはいけないのか?

ここが大切です。なぜ?を大切にしましょう。考えるクセがつくと、グングン知識を吸収していけますから、掛け替えのない財産になること間違いなし!です。

では本題に戻します。
「なぜ大豆が多すぎるといけないのか?」

そもそも大豆はカラダにどんな影響を与えるのでしょうか?まずはここを理解しましょう。大豆には「大豆イソフラボン」というポリフェノールの一種が含まれていて、女性ホルモンである「エストロゲン」と似た働きがあります。エストロゲンは女性の生理をサポートしたり、ふくよかな体つきや美しい肌を守ってくれます。そして何よりも骨からカルシウムが溶け出すのを抑える重要な働きをしているため、閉経によるエストロゲン減少が「骨粗しょう症」のリスクを急増させてしまうため、その有効な対策として大豆、ひいては大豆イソフラボンはとってもオススメなのです。

ではもう一度、最初の質問を思い出してください。
「なぜ大豆が多すぎるといけないのか?」こんないい働きをするのになぜ?それは、多量に女性ホルモン作用のある物質を摂取すると、女性ホルモンのバランスを崩してしまう可能性があるからです。

食品安全委員会の調査では、一日あたり70〜75mgとされています。これは身近な食材で例えると下記のようになります。

納豆にすると2パック(およそ71mg
豆腐では一丁(300gのもの。およそ80mg
大豆の水煮(200gでおよそ80mg
どうでしょうか?食材ですぐに規程量を超えてくるのがわかりますね。

先のママさんの食事では
朝:大豆100g、チキン、豆腐 →50mg
間食:豆乳200ml、ヨーグルト →40mg
昼:大豆100g、魚50g、豆腐100g →66mg
夜:大豆100g、魚20g、豆腐50g →56mg
一日で212mg。目安とされる70〜75mgの3倍近くもの大豆イソフラボンを摂取していました。これは明らかに過剰です。

女性ホルモンであるエストロゲンに近い働きがありますから、過剰摂取はホルモンバランスの乱れにつながります。ホルモンバランスを崩すと、肌荒れ、月経異常、自律神経の不調を引き起こしてしまいます。更年期がひどくなる可能性もありますから、女性なら年齢にかかわらず気をつけたいところです。

とり過ぎはよくないのですが、この大豆イソフラボン、毎日摂取することは推奨されています。あれ??どっちなんだ?って思いましたか?笑。その理由としては、大豆イソフラボンは1、2日程度で対外へ排出されてしまうから。尿となってすぐに出ていってしまうのです。つまり「適量を」「毎日こまめに」ということですね。

実際、味噌汁を毎日飲む人はそうでない人に比べて、腸内細菌の働きをサポートして健康や美容にとても良いとされるエクオールという成分が倍近くも多かったということですから、毎日、朝、夜など一日一回はどこかのタイミングで摂取しておきたいですね。

教えてくれたのは

BO’DI:K Singapore
Masamiさん

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