2020.10.01
子育てしながらもバリバリ働いていたけれど、来星してからは思うように仕事ができない。と、やきもきしていませんか?子どもの手が離れたら職場復帰したい方も必見!海外で「はたらくママ」と「これからはたらくママ」を応援するコラム!
自己肯定感が下がる仕組み
これまで数百人の駐在妻の皆さんのお話をお聞きしてきて、とても残念に思うのは、必要以上に「自己肯定感が下がる」という現象が起こってしまうことです。
J+PLUS 連載のバックナンバー Vol.2 の「転機」(https://jplus.sg/article/11022/)について、Vol.3 の「マズローの欲求 5 段階説」(https://jplus.sg/article/11024/)についてもご参照いただきたいのですが、確かに大きな環境の変化を経験しているので、無理もないことではあります。言葉が通じないことで、「自分は子どもでもできることすらできない」と落ち込んでしまったり、渡航や本帰国のタイミングなど「自分では決められない」ことが多いため、「自分が人生の主導権を握っている」という感覚が、どんどん薄れてきてしまいます。仕事という、今まで「お給料」という形で「評価」され「承認」されていたものがなくなり、喪失感を持つ方も多いでしょう。更には、結婚と同時に渡航されたり、現地で出産を経験される方もいます。環境が変わる中で、新たに「〇〇さんの奥さん」「〇〇ちゃんのママ」となることで、今までの自分ではなくなってしまったような違和感を覚えることもあるかもしれません….。
ああ、なんて私たちは大変なことを経験しているのでしょう!なので、「なんだか気持ちが上がらない…」「他の駐在妻のブログを読んではモヤモヤする」「モヤモヤというより、むしろ、どうして自分は楽しめないのかな…と落ち込んでしまう」という方、大丈夫。「そう思って当たり前」なんです。まずは、「多くの人が経験することなんだ」と思って、安心してください。そしてぜひ、少しずつ自分の「居場所」を見つけることから始めてみてくださいね!
飯沼 ミチエ さん
グローバルライフデザイン代表、2010~2013年にシンガポール滞在。約50人のボランティアメンバーとともに、世界中の駐在妻をつなぐ、海外生活情報・交流サイト「駐妻café」https://cz-cafe.com/ を運営している。ぜひメルマガに登録して、オンラインイベントの情報を受け取ってくださいね!
協力:はたらくママ@シンガポール
シンガポール在住の日本人で働いているママ、いずれ働こうと考えてるママが、「学ぶ」ことができ、そして同じ思いを持つママ同士を「つなげる」場を提供しているコミュニティ。http://asia.hatamama-world.com/