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2020.01.30

~シンガポール人が教えてくれるローカル情報~

シンガポールで見かける不思議なことや疑問をTMLS ジャパンデスクのドミニクさんが教えてくれます。


2019年もあっという間に終わり2020年が始まりました。シンガポールの年末年始は祝日が12月25日のクリスマスと元旦1月1日のみで、日本のお正月ムードとは異なりかなり味気ないものに感じた方もいらっしゃるかもしれません。

シンガポールで数年過ごされた方はご存知かと思いますが、中華系人口の多いシンガポールでは、お正月といえば西暦のお正月ではなく、中国歴のお正月・チャイニーズニューイヤー(CNY)のことなのです。今年のCNYは1月25日、26日でした。日本同様に家族や親戚が集まって食事をし、新年を盛大に祝います。そして、シンガポールでも紅包(アンパオ)と呼ばれるお年玉文化があります。今回はこのアンパオについてお伝えしたいと思います。

写真①


アンパオは基本的には結婚式やお誕生日などのおめでたい場で、ご祝儀として渡す際に使われる日本のポチ袋のようなもの。赤や金色を基調としたお札がまるごと入るサイズの封筒です(写真①)。このアンパオが一年に一度たくさん必要になるのがCNYの時期で、家族や親戚、近所の親しい人や職場の部下、後輩などに会う度に配りまくります。CNYでのローカルアンパオルールとして以下のようなものがあります。
• 結婚をしたらアンパオを配る側、未婚者は何歳までもアンパオをもらう側
• 元旦(今年は1月25日)から15日以内に配らなければいけない
• コインを絶対に入れない(お葬式を連想させ縁起が悪いため)

また、最近では「e – アンパオ」という新しい方法も登場しています(写真②)。e – アンパオは渡す人が口座を保有している銀行でQRコードが印刷されたアンパオ袋を発行し、それを渡します。そのQRコード付きアンパオをもらった人がQRコードをスキャンし、銀行口座に入金される仕組みです。新しいテクノロジーをどんどん活用するシンガポールらしいアンパオです。また、中国版LINEともいわれるチャットアプリ「WeChat」でもアンパオを送ることができます(写真③)。

写真②

写真③

今回は基本ルールや新しいアンパオについて紹介しましたが、日頃の感謝の気持ちを示すためにアンパオを渡すなどあまりルールにこだわらないシンガポール人も多いです。皆様もこのCNYの時期に日頃の感謝や労いの気持ちを示すためにアンパオ袋を活用してみてはいかがでしょうか。


Financial Planning Manager
ドミニク・ウォンさん

香川県高松でのホームステイ経験があり、日本語が堪能。おもてなしの心を大切にするファイナンシャルアドバイザー。