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2020.03.30

 定期的な健康診断を心がけたいが、苦しい検査はちょっと苦手という方必見!ラッフルズジャパニーズクリニックでは、鼻から内視鏡を入れて食道、胃、十二指腸を検査する「経鼻内視鏡」の健診が受けられる。従来の「経口内視鏡」検査より優れた点が多いとのこと、消化器内科・佐野医師に検査を依頼し、医療機器や検査方法について話を伺ってきた。

今回、使用の「経鼻内視鏡」は、こんなに細い!

検査前準備
午前の検査の場合
・前日の夕食……21:00 までにすませる。水またはお茶は可。
・当日の朝食……絶食して来院。
午後の検査の場合
・前日の夕食……通常通り。
・当日の朝食……7:30 までにすませる。水またはお茶は可。
・当日の昼食……絶食。検査 2 時間前までは少量の水のみ可。

検査当日、来院
検査を受ける本誌編集ゆうひ(35 歳)は、医師による説明と問診を受け、同クリニック内にある検査室へ。血圧の測定や、麻酔による呼吸の乱れを測る装置を指に装着されるなど、看護師により手際よく準備されていく。

胃の中の泡を消すための消泡剤を服用。無味無臭で男性なら一口で飲めるくらいの量だ

局部麻酔第一弾、鼻腔にスプレー。薬の苦味が喉まで伝わってくることもある

麻酔が効くまで、わずか 5 分
佐野医師から「鼻の穴はどっちが大きい?」とおかしな質問をされると同時に、鼻息を板に吹きかけるよう指示される。どちらに管を通すかを見極めているのだそう。医療機器が並ぶ重苦しい検査室も和やかな雰囲気になり、ナーバスな患者をリラックスさせる効果もありそうだ。
2 度目の麻酔、バナナ味のゼリー状の薬を服用。1 回目の麻酔が既に効きはじめているので、味は感じないという。

いよいよ検査開始
「痛い?ここは大丈夫?」と常に患者に声をかけながらカメラは少しずつ体の中へ。喉を通過する辺りで異物を感じる感覚があるようだ。

少し緊張気味なのか、「呼吸は鼻ですか、口ですか?」と、おかしな質問をしてしまう。「どちらでも楽な方で大丈夫ですよ!」 と 、 検査中も普通に会話ができる

胃に到達
「息をフーと吐いて、はい、楽にして」と医師の声。これは眠った状態ではできない、とても有効な検査である。「ここが十二指腸だね」など、医師と一緒にモニターを見ながら確認。

右手で管を持ち、左手のコントローラーで操作する佐野医師。撮影をしながら胃の中を自由自在に隈なく検査を進めていく。検査中も常に背中を摩ったり、声をかけてくれる看護師がそばに付き、安心感を与えてくれる。

検査終了直後
「お腹のハリと腸の辺りに違和感がある」と感想を言いながらも、即起き上がり普段通りに歩く。喉にはまだ少し麻酔が効いているようだ。

診察室に戻り、撮影した画像をパソコンに写しながら改めて医師からの所見をいただく。疑問に感じたこともこの場で聞くことができる。
最後に、血圧を測り終了。「経鼻内視鏡」の検査は、ほんの10~15分程のことだった。

わかったこと!
こんな方にお勧めの検査
・40 歳以上の方
・検査に時間をかけたくない方  
・胃の不調を感じる方
・ヘリコバクターピロリ菌の検査をしたい方

従来の「経口内視鏡」検査では
・ 静脈麻酔のほか、鎮静剤を使用し眠った状態で検査する。
・ 検査後は別室に移され目が覚めるまで休む。1 ~ 1 時間半ほど眠ることになる。

メリットが多い「経鼻内視鏡」検査
・管が舌根を圧迫しないため、「オエッ」となりにくい。
・リアルタイムで画像を確認、医師の説明が聞け、会話も可。
・ 特殊モード機能(特殊光)で検査することで、ヘリコバクターピロリ菌による萎縮の検査に有効。「特殊光による視鏡検査」の画像こちらを参照。胃や食道の癌早期発見にも優れた機能といえる。
・鎮静剤を使用しないため、検査後にすぐ行動できる。
・ 1 時間後には飲食も可(検査で組織採取をした方は別)。

ラッフルズジャパニーズクリニックの内視鏡検査
健康診断のパッケージにも組み込まれており、同クリニック内で行われる「経鼻内視鏡」または、主に鎮静剤を使用した「経口内視鏡」のどちらかを選択することができる。検査費用はどちらも同じ。詳しいクリニック情報は、こちらまで。

担当してくれた医師の紹介

総合診療・消化器内科 佐野 智彦 医師
日本大学医学部卒業
東京医科歯科大学 消化器内科医局所属
2013 年 4 月より現職