• JPLUSインタビュー
  • ビジネス

2017.03.27

シンガポーリアンが届ける美味しい日本米

「シンガポールでも食べ慣れたおいしいごはんを食べたい」という人に、新鮮で高品質な日本米を販売するThinkRice。「熊本の米」をはじめ、日本各地のお米を厳選して扱っている。ディレクターのFrank Quek さんに商品へのこだわりや、リーズナブルな価格設定の秘密を聞いた。

1

フランク・クエ Frank Quek
ThinkRice ディレクター。シンガポールで初めてAgri-Food & Variety Authority of Singapore(AVA)認定を受けた自社工場で、仲介業者を大幅に削減する販売スタイルを確立。“日本の米は高価である” というイメージを変えたいという考えの下、2015 年より日本米のオンライン販売を行っている。


自分の舌で納得した日本米のみを販売

「数百食のごはんを食べ比べて選びました」 そう話すのは、ThinkRice のディレクター、フランクさん。本格的にビジネスを始める前、世界各国のお米を自分でテイスティングしたという。そして自分の舌で日本米の質の高さを確信した上で、取り扱うことを決めた。

「もちろん基本的に日本米はどれもおいしいです。北海道や秋田、福井、新潟、熊本などのお米が個人的には印象が強いのですが、それ以外の地域のものもそれぞれのおいしさがある。日本はお米を生産している都道府県が実に多いですよね。選ぶのは大変でしたが、ビジネスの観点も含めて検討し、いくつかの種類に絞って販売をすることにしました」

そんな中、いま力を入れているのが「熊本の米」だ。「熊本のお米は数年前に、お米のテイスティングコンクールのようなイベントで知りました。ちょうどその時優勝したのが、熊本産のお米だったんです。味を確かめてみたら、予想を超えるおいしさで。くまモンの存在で熊本県を知っていたこともあり、すぐにThinkRiceで販売しようと思いました」

人気ナンバーワンとなった「熊本の米」

「熊本の米」は5kgS$28

ThinkRIce Monkeyがパッケージになった日本米も

「新潟ゆきん子舞」(S$28 / 5kg)

「北海道七つ星」(S$28 / 5kg)

日本を代表する魚沼産こしひかりも

パッケージにくまモンが大きくデザインされた「熊本の米」は、今や人気ナンバーワン商品だ。日本人にとってなじみ深い少し甘みのある味と、もちもちの食感。そして何より丁寧な工程を経て製造されているという安全性。シンガポールにいる日本人を中心に、売り上げをどんどん伸ばしているという。ここ最近では、シンガポーリアンなどローカルからの需要も右肩上 がりだとか。

新鮮さを保つために精米を自社で行う

異物排除や色、形の選別チェックなどの厳しい検査を通過した米だけが包装される

異物排除や色、形の選別チェックなどの厳しい検査を通過した米だけが包装される

ThinkRiceはオンラインで注文し、自宅へ配送してもらう販売システムを取っている。便利さとその質の高さにも関わらず、価格帯はとても良心的。なぜ新鮮なお米を低価格で販売することができているのだろうか。
「お米は精米後から酸化が進み、徐々に味が落ちていくものです。日本で精米してシンガポールに輸出されるお米は輸出期間中に鮮度が落ちてしまいますが、自前で精米工場を持てば、それを避けられます。そこでThinkRice は日本メーカーのクボタの協力を得て、シンガポール国内で精米する形にしました」

精米機工場 KUBOTA RICE INDUSTRY(S) Pte Ltd の住中卓史さんと

精米機工場 KUBOTA RICE INDUSTRY (S) Pte Ltd の住中卓史さんと

玄米の状態で輸入されたお米は、冷蔵機能付きコンテナ車で冷蔵保管室へ運ばれる。その後工場で精米され、すぐ出荷されるように完全にシステム化されているのだ。精米機では異物排除や色、形の選別チェックが厳しく行われ、検査を通過した米だけが包装されるようになっている。

「自社で精米から包装、配送まで行うので、余計なコストをかけずに済みます。結果、リーズナブルな価格でお客様へ提供できます」。一貫してすべてを請け負うことが、こだわりであり、鮮度と低価格を維持する秘密という訳だ。

シンガポールに住む人たちの健康に貢献したい

2

オフィスのスタッフの机にも、くまモングッズがいっぱい並ぶ

現在取り扱っているのは「魚沼産こしひかり」や「北海道ななつぼし」、「熊本あきまさり」など人気のブランド米だ。 10 kg以上の購入で配送料が無料になるサービスも行っている。ちなみにくまモンがトレードマークの「熊本の米」は、5kgで S$ 28 。日本国内で買う場合と比べたとしても、決して驚くほど高くはないと言えるだろう。

「僕たちはお客様が食べるお米のクオリティ、そ してシンガポールに暮らす人々の健康に貢献することを目指しています。毎日食べるお米にこだわりがある方にこそ、ThinkRice の商品を食べていただきたいです」。日本米を愛する人は、自らの舌でぜひその品質を確かめてもらいたい。

ThinkRice
thinkrice.sg
ご注文はウェブサイトもしくはアプリから。
WhatsApp: +658181-5409
LINE: ID:thinkrice
注文方法は、①名前、②電話番号、③注文するお米の名前と重量、④配送先の住所を送信。