映画天国・シンガポールで公開中／近日公開予定の話題作を紹介

Lion （公開中：TBA）

© 2016 Golden Village Pictures

インドのある田舎町で暮らしていたサルーは、物乞いのために赴いた駅で兄と離れ離れになり、停車していた列車で眠り込んでしまう。目を覚ますと、列車はすでに動き出しており目の前には見たことのない景色が広がっていた。たどり着いたのは、故郷から1500キロ以上離れた、言葉も通じないコルカタの街。物乞いしながら路上生活をしているうちに、孤児院に保護されやがてオーストラリア夫婦の養子となり、月日は流れていった。 しかし、記憶の断片に残る風景を手がかりに、グーグルマップでついに故郷の場所を突 き止め、26 年ぶりに彼の地に降り立つ。サルーさんの実体験をもとに執筆した自伝を映画化したもの。家族との再会を夢見て途方もない挑戦を諦めないサルー役を、『スラムドッグ＄ミリオネア』のデヴ・パテルが、養母役をニコール・キッドマンが演じる。あまりに桁外れなスケールの実話に、ただただ圧倒され大きな感動の波にのまれるばかりだ。

Lulu The Movie （公開中：TBA）

© Huat Films

ネットで出会った恋人に会うため、中国から シンガポールにやってきたルル。しかしバーチャルとあまりに温度差のあるリアルな彼にも、英語もままならず冴えない仕事にもがっ かり。そこに、ファッションイベントのMCの仕事が舞い込んできたことから、ルルの人生は一新。ルルは果たして、欲しいものを手に入れることができたのだろうか？シンガポールきっての大女優ミシェル・チョンが、 ルル役を演じると共にメガホンも取っている。

Pokemon The Movie: Volcanion And The Mechanical Marvel （公開中：TBA）

© 2016 Golden Village Pictures

今年7 月に日本公開された「ポケモン」映画 最新版、『ボルケニオンと機巧のマギアナ』が、 シンガポールに到来！旅するサトシたちの前 に、人間に傷つけられたポケモンたちと暮らすボルケニオンが現れる。人間嫌いだが、サトシとの間に不思議な絆を感じ、アゾット王 国の大臣ジャービズに連れ去られた人造ポケモンにして、ソウルハートという未知なる力 を秘めたマギアナを救うため、力を合わせて立ち向かう！

レーティング：G ＝制限なし　PG ＝保護者の判断必要　NC16 ＝ 16 歳未満入場不可　M18 ＝ 18 歳未満入場不可　R21 ＝成人指定　TBA ＝本誌編集時点でレーティング未定
※公開日やレーティングは予告なく変更される場合があります。映画館にお出かけの際は、事前にローカル新聞や各映画館のウェブサイトなどをご確認ください。
主な映画館のウェブサイト：　ゴールデンビレッジ ,キャセイ,ショウ

【Text by： 小林亮子】

小林亮子
日本の映画業界で約10 年働き、2006 年から在星。現在は2 児の子育ての合間に本コラム他執筆活動や、バイリンガル環境の子どもたちに日本語を教えている