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2024.12.27

シンガポール内4カ所の博物館・美術館で無料日本語ガイドを行っている「ミュージアム日本語ガイドグループ」。シンガポールをはじめ、東南アジアの歴史や文化、アートに興味を持つ在星邦人を中心に、ボランティア精神あふれる有志の方々が長年にわたり活動を続けている。ミュージアム日本語ガイドグループでのガイドは、シンガポール国立博物館、アジア文明博物館、シンガポール美術館 、プラナカン博物館にて実施。ガイド日程等の詳細は公式ブログよりご確認を!

このコーナーでは、毎回一人の日本語ガイドの方にフォーカス!記念すべき初回は、大澤芳恵さんにお話を伺った。

 

ミュージアム日本語ガイド・インタビュー


大澤芳恵さん

Q:在星歴と来星の理由を教えて下さい。
1992年からですから32年ぐらいです。シンガポール人の夫との結婚を機に来星しました。

Q:日本語ガイドを始めたきっかけは何ですか?
友人の知り合いがバチカン展をガイドしてくださったことが入るきっかけになりました。もともと西洋美術が好きでしたので、美術館は憧れの場所でした。2005年10月に入会したので、19年以上活動しています。

Q:好きなローカルフードはありますか?
プラナカン料理です。特にチキンプアクルワが好きです。

Q:よく足を運ぶエリア・スポットは?
キャンピングの店でパート勤務しているため、お店のあるリトルインディアには一番行きますね。

Q:マイブームを教えて下さい。
友人であるピアニストの小川典子さんのコンサートで演奏を聴くのが癒やしの時間です!

Q:担当されている博物館はどこですか?
シンガポール国立博物館、シンガポール美術館、そしてプラナカン博物館を現在ガイドしています。その他、孫文記念館、切手博物館、オルゴール博物館も短期ですがガイド経験があります。

Q:日本語ガイドをやっていて良かったと思うことは?
世界中の素晴らしいアートや歴史に触れることができることです。シンガポールにはオートクチュールのデザイナーのオペラの衣裳展から、腕時計の展示、ウェディングドレス展など、さまざまな世界の宝がやって来ます。

Q:思い出に残る展示を教えて下さい。
国立博物館ではオルセー美術館のゴッホや印象派の作品をゆっくり何度も鑑賞できたり、ポンペイ展、ギリシャ展、エジプト展、大英博物館展など沢山あり、迷いますね・・・(笑)。最近、素晴らしかったのは、シンガポール美術館であったオラファー・エリアソンの展示で「あなたの好奇心をかき立てる旅」。地球の環境に関するアートや自然、光や氷河などに関するアートでした。

Q:日本語ガイドをやっていて最も記憶に残るエピソードは?
2年に1回のビエンナーレというアートの展示があるのですが、2019年の時、坂本龍一さんの作品が展示されたときに、オープニングに来られ、お話できたことです。素敵な方でした。

Q:活動中に大変だと感じることはありますか?
ガイドの原稿を作ったり、覚えたりするのは大変です。間違った事を言うわけにいかないので。学校で勉強していたときの何倍も勉強していると思います。

Q:ガイド中、常に心がけていること、工夫されていることは?
国立博物館ではシンガポールの歴史がよくわかるようにご案内することです。特に、シンガポールはいろいろな民族、宗教の人々が仲良く暮らしているので、それぞれの民族を紹介したり、第二次世界大戦中に起こった出来事など日本では知ることが難しい歴史的事実をお伝えします。

Q:日本語ガイドのやりがい、楽しさはどんな点ですか?
シンガポールのいろいろなこと、そして東南アジアのいろいろなことを知って、知識欲が満たされることですね。また、同じ目的を持った同士たちと一緒に目標に向かって人生を歩み「自分自身になれる場」であることが素敵だなと思います。

Q:今後、新たに取り組みたいことはありますか?
シンガポール在住の日本人として、ローカルや外国人の皆さんに日本の文化も伝えていきたいと思っています。

 

インタビュー番外編:ちょこっとプライベートなお話も♪

Q:好きなローカルフードはありますか?
プラナカン料理です。特にチキンプアクルワが好きです。

Q:よく足を運ぶエリア・スポットは?
キャンピングの店でパート勤務しているため、お店のあるリトルインディアには一番行きますね。

Q:マイブームを教えて下さい。
友人であるピアニストの小川典子さんのコンサートで演奏を聴くのが癒やしの時間です!

大澤芳恵さんをはじめとする「ミュージアム日本語ガイドグループ」の活動内容やスケジュールなどの詳細をチェック!
www.jdguide.exblog.jp

 

最新ミュージアム情報
日本語ガイド・大澤芳恵さんのイチオシ展示!

特別展「AMAZÔNIA: Photographs by Sebastião Salgado」
アマゾニア展
写真家 セバスチャン・サルガド


© Marauiá mountain range. Municipality of São Gabriel da Cachoeira. Yanomami Indigenous Territory, State of Amazonas, 2018.

<展示概要>
アマゾンという土地は、幻想的で常に想像力をかき立てられる場所。この広大な地域は南米の9か国に広がり、フランスの10倍の面積である。世界最大の熱帯雨林であり、その60%以上を占めているのがブラジルだ。ポルトガル船で航海して来た人が500年に初めてブラジルに到達したとき、無数の川が灌漑するこの密生した豊かなジャングルには、推定500万人の先住民が住んでいた。しかし、現在、その先住民は37万人以下である。

侵入不可能な森の中で、一部の民族は数世紀にわたり伝統的な生活様式を維持してきたが、今日、それらの人々の住む森林生息地は深刻な脅威にさらされている。多くの展示作品は、消滅前にまだそれが存在していることを証明している。これ以上、生命と自然が破壊・略奪されないように、地球上のすべての人類にはそれを保護する義務があるはずだ。

<見どころ&チェックポイント>
7年間にわたって撮影された陸、水、空からの人々の体験と自然の様子は貴重な記録となっている。一般には、ほとんど知られていないアマゾン地域の全貌。私たちはそこに住む人々の文化と創意工夫、そして自然の神秘、力、比類のない美しさに驚くことであろう。


© Image courtesy of National Museum of Singapore

場所:シンガポール国立博物館
期間:2024年11月22日~2025年3月2日
日本語ガイドツアー:毎週水曜・金曜日、第1・第3土曜日の13:00~
※休日・祝日や急なスケジュール変更で予定が変わる場合もあり。
日本語ガイド公式ブログ:www.jdguide.exblog.jp
公式ホームページ:www.nhb.gov.sg