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2021.11.05

シンガポールで公開中/近日公開予定の話題作を紹介

引き続き座席制限はあるものの、ホリデームードを盛り上げてくれる大作・話題作が目白押しで、映画館に活気が戻りつつあるのを感じます。「シャン・チー」を映画館で見た人が、周りにたくさんいました。


『Belle』
11月18日公開 レーティング=PG

©2021 スタジオ地図


 「バケモノの子」や「未来のミライ」の細田守監督最新作、「竜とそばかすの姫」。17歳の女子高校生・すずは、幼い頃に母を事故で亡くして以来、母と過ごした時間を痛烈に思い出してしまうために歌を歌えなくなっていた。しかし、全世界で50億人以上が集うネット上の仮想世界<U(ユー)>に友達の誘いで参加、「ベル」と名付けた自分の分身は、そこでなら自然に歌うことができた。Uでベルの歌声はみるみる人気を博し、歌姫として有名になっていく。あるコンサートの日、乱暴で傲慢な謎の「竜」が現れ、場を台無しにする。現実世界でもバーチャルでも竜を排除しようという動きが炎上する中、ベルは竜の正体を突き止め心の傷を理解したいと願うようになる。不安定で誰もが自分の居場所を見つけようとしているこの時代に、切に必要なものは何かを考えさせてくれる一作だ。


『Marvel Studios: Eternals』
11月4日公開 レーティング=M18

© Marvel Studios 2021
 マーベルが放つ新たな伝説にして、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の最新作。不死不老の種族で、7000年にも渡り人類を見守ってきた10人の守護神たち、エターナルズ。地球滅亡まであと7日というある日、全世界を危機に陥れるディヴィアンツたちに立ち向かうため、彼らはついに姿を表し仲間たちと再び結集する。監督に「ノマドランド」でオスカーに輝いたクロエ・ジャオ監督。アンジェリーナ・ジョリーが、最強の女戦士として出演している。


『Ghostbusters: Afterlife』
11月18日公開 レーティング=TBA

© Sony Pictures Entertainment
 1984年の公開以来、今もなお伝説のエンタメ映画として君臨する「ゴーストバスターズ」の続編が、30年の時を超えて登場。母と兄と共に田舎町へと引っ越してきたフィービーは、祖父が遺した古びた屋敷の床下で奇妙な装置を見つける。祖父はなんと、ゴーストたちからNYを救ったゴーストバスターズの一員だったのだ。この町には原因不明の地震が続いており、装置から緑色の光が放たれるや、さらに異変が起こり始める。祖父の意志を引き継ぐため、フィービーは仲間たちと共に再び始まるゴーストとの戦いに挑む!オリジナル作品のスピリッツがしっかり受け継がれた、ファンにはたまらない一作。

 


レーティング:G=制限なし、PG=保護者の判断必要、NC16=16歳未満入場不可、M18=18歳未満入場不可、R21=成人指定、TBA=本誌編集時点でレーティング未定

Text by:小林亮子
日本の映画業界で約10年働き2006年から在星。ローカル学校に通う二人の子育てのかたわら、執筆・通訳翻訳業や、バイリンガル環境の子供たちに日本語を教える会社を経営