2021.06.30
子育てしながらもバリバリ働いていたけど、来星してからは思うように仕事ができない。と、やきもきしていませんか?子どもの手が離れたら職場復帰したい方も必見!海外で「はたらくママ」と「これからはたらくママ」を応援するコラムです。
今回は読者の方からのご質問にお答えしますね。内容は、「育児休暇を取得して来星。長いブランク後に復職してハードな職場で子育てと両立しながらやっていけるのか、かといって正社員総合職のポジションを手放すのはもったいないし再就職も難しいのでは」という、休職中の駐在妻の多くが感じる典型的な「モヤモヤ・グルグルポイント」の一つです。
まず、私が知っている事例を二つお話ししましょう。Aさんは同じ状況でいったんは復職された後に、もっと働きやすい職場に転職されました。Bさんは育児休暇といわゆる帯同休暇を合わせて取得された後、期限に合わせていったん単身で帰国され、最終的には数カ月後に退職されました。その間、夫のご両親がシンガポールに滞在してお子さんたちのお世話を手伝っていました。まずは、自分の思い込みを外して、様々なケースがあるということを知っていただければと思います。
もう一つお伝えしたいのは、「自分の価値観」と「仕事の状況」は、時とともに変わる、ということです。「必ず復職したいと思っていたけれど、日本でのハードな働き方に疑問を持つようになった」という方は少なからずいらっしゃいます。海外で視野が広がったことにより、「自分の望む働き方に近づけていく道をあえて選ぶ」方も多い印象です。どんな働き方を選ぶのか、ということに正解はなく、本人とご家族の価値観なので、今感じている「辞めるのはもったいない」という気持ちも変化していくかもしれません。また、この数年で、「フルリモート正社員」などの柔軟な働き方も少しずつ増えてきています。相談者の方の帰国時期には、また違う変化があるかもしれません。
私のおすすめは「今、ここでしかできないこと」を思いっきり楽しむことです。その先に何があるかは、その時になってみないとわからないし、選択はいつでも変えられます。シンガポールで「多様性」を感じる生活そのものが、きっと人生の選択にプラスになります。心から応援しています!
☆あなたの『モヤモヤする気持ち』ミチエ先生に相談してみませんか?
教えてほしいこと、聞いてみたいことなど、駐在妻の方からのリクエストやお悩みにお答えします。
ご依頼は、タイトルに「キャリアデザイン」と明記の上、hellonet@comm.com.sg まで、メールでお寄せください。
飯沼 ミチエ さん
グローバルライフデザイン代表、2010~2013年にシンガポール滞在。約50人のボランティアメンバーとともに、世界中の駐在妻をつなぐ、海外生活情報・交流サイト「駐妻café」https://cz-cafe.com/ を運営している。9月7日に月額会員制のオンラインコミュニティ SUNNY PARK をスタートしました!
協力:はたらくママ@シンガポール
シンガポール在住の日本人で働いているママ、いずれ働こうと考えてるママが、「学ぶ」ことができ、そして同じ思いを持つママ同士を「つなげる」場を提供しているコミュニティ。http://asia.hatamama-world.com/