2020.10.01
ステイホームを楽しむ!「Netflix」10月の話題作を紹介
映画館情報も少々。日本、アメリカで「ムーラン」が配信リリースのみとなった中、シンガポールは映画館公開になった数少ない国の一つ。もしまだ上映中なら是非スクリーンで見てほしい!
『HiGH & LOW』 シリーズ全映画 7本(2016年~2019年/NC16)
地上波ドラマから始まり、映画化されるや口コミで一気に火がついた「ハイロー」劇場映画全7本が一挙世界配信!EXILEのHIROが ʻ全員主役ʼ を謳い企画・プロデュースした本シリーズでは、「山王連合会」「White Rascals」「鬼邪高校」「RUDE BOYS」「達磨一家」の5チームが対立する SWORD地区を舞台に、チーム同士の抗争や仲間の絆、そして権力の陰謀に立ち向かい全チームが一丸となる熱いドラマが描かれる。通算約160回リピートしている熱烈なファンである日本の友人は、「今まで、EXILEなんて…と思ってた映画ファンが掌返して大熱狂したアクションの見事さ、男たちの情、クールな音楽などアドレナリン放出の見所が満載!回を重ねるごとにスケールがでかくなり、敵対していたチーム同士が共闘するクライマックスはまるで MCU レベルの興奮!」という。「ROAD TO → MOVIE → RED RAIN → MOVIE2 → MOVIE3 → DTC → THE WORSTの順で見るといいです。ドラマからの視聴がオススメだけど、MOVIEの冒頭に解説があるのでご安心を」とのことだ。
『Taxi Taxi』(2013 年/PG)
教授職をクビになり再就職活動は惨敗、残されていたのはタクシー運転手の職のみだったーーーツァイ教授が、ドライバー生活を通して捉えたシンガポールの姿を綴った自伝的ノンフィクションの映画化。主人公チュアは、社会の逆風に吹かれながら、ベテラン運転手アー・トウの手ほどきの甲斐あってʻシンガポールでもっとも社交性を必要とされる仕事ʼ に乗り出す。これまでとはまったく異なる世界に属するトウとの交流の中で、今まで見えていなかったシンガポールの一面が浮かび上がってくるのだった。監督は、市井の人々の生活を笑いと涙で描き続けるケルヴィン・シン。
『The Social Dilemma』(2020 年/PG13)
ネットフリックスオリジナル映画。パソコンや携帯を開けばすかさず目に飛び込んでくるネット広告。そのからくりをどれだけの人が正しく理解しているだろうか。本作は、GoogleやFacebookの元社員が、広告ビジネスの仕組みとそこに潜む危険性について解き明かしたドキュメンタリーだ。最大効果を狙うため、AIが個々のユーザー情報を集め解析した結果、ʻテイラーメイドの広告ʼ が届けられるという恐ろしさ。サイバー社会での適切な生き方のヒントになる一本。
レーティング:G=制限なし、PG=保護者の判断必要、PG13=13歳未満は保護者の判断必要、NC16=16歳未満鑑賞不可、M18=18歳未満鑑賞不可、R21=成人指定
Text by:小林亮子
日本の映画業界で約10年働き2006年から在星。ローカル学校に通う二人の子育てのかたわら、執筆・通訳翻訳業や、バイリンガル環境の子供たちに日本語を教える会社を経営