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2020.08.31

ステイホームを楽しむ!「Netflix」9月の話題作を紹介
娘が学校の友達から次から次へとおすすめ作品情報を仕入れてきて、チャンネル権が奪われる羽目に。「The Baby-Sitters Club」はビンジウオッチ必至の大傑作!


『The Baby-Sitters Club』(シーズン1まで配信中/2020年/PG13)

© Netflix

 1986年から2000年まで出版されたシリーズ小説の現代版ドラマ化。12歳の女の子たちが、育児に仕事に忙しく過ごす地元の家庭を助けるために、ベビーシッタークラブを創業。社長のクリスティを中心に、パパと二人暮らしの優等生マリー・アン、アートを愛する日系のクラウディア、NYからやってきたお洒落なステイシーらが、それぞれの持ち味を生かしながら大奮闘する。90年代の初代TVシリーズ化にはなかった、ゲイカップルやトランスジェンダーの子供など、子供たちの生活を当たり前に取り囲む今の社会状況も加味されている。クリスティの母役に、変わらぬ美しさを見せるアリシア・シルヴァーストーン。友情や家族、心の成長など、シンプルだけど大切なメッセージに胸が熱くなりつい涙腺が緩んでしまう。


『Old Guard』(2020年/M21)

© Netflix

 「マッドマックス 怒りのデス・ロード」で孤高の戦士を華麗に演じたシャーリーズ・セロンが、Netflix オリジナルのアクション映画に挑戦。人類を守るために秘密裏に活躍してきた特殊部隊=オールド・ガードのメンバーは、不死身の DNA を持っていた。リーダー格の兵士アンディ(セロン)は、彼らの能力を狙う巨大組織の標的となり、メンバー総出で理不尽な権力に立ち向かう。マーシャルアーツも交えたアクションシーンに、徹底的な訓練をこなして挑んだセロン。すでに続編を熱望する声も高い。


『Singapore Dreaming』(2006年/PG13)

© Netflix

 HDBで暮らす典型的なシンガポール家族の夢と現実を描いた作品。ロー家は、優秀な娘ではなくボンクラ息子に借金をしてまで海外留学させ、つつましく暮らしていた。ある日、父親が突然宝くじに高額当選するも、理想の男性の条件と言われる5Cを手に入れた瞬間に不慮の事態に見舞われる。富を得たことで、一家が長年抱えてきたほころびが見えてきたのだった。約15年前のシンガポール人たちを描いた本作に、現在との明らかな違いにも気付くはず。特に、「ニューノーマル」で新たな価値観を築こうとしているシンガポールのかつての姿が、奇異に感じるかもしれない。監督は弁護士でもあるコリン・ゴー。


レーティング:G=制限なし、PG=保護者の判断必要、PG13=13歳未満は保護者の判断必要、NC16=16歳未満鑑賞不可、M18=18歳未満鑑賞不可、R21=成人指定

Text by:小林亮子
日本の映画業界で約10年働き2006年から在星。ローカル学校に通う二人の子育てのかたわら、執筆・通訳翻訳業や、バイリンガル環境の子供たちに日本語を教える会社を経営