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2020.06.02

ステイホームを楽しむ!「Netflix」話題作を紹介
6 月号も引き続き Netflix 作品をフィーチャー。次から次へと出てくる新作や 掘り出し物がいっぱい。皆さんは何本制覇できるか?!


『6 Underground』(映画/ 2019 年/ R21)

©️Netflix


 特別なスキルを備えた6人が、過去を捨て名前も明かすことなく、地球規模で人類を脅かす独裁者抹殺のために結集する。リーダーは、『デッドプール』のライアン・レイノルズ演じる億万長者のワン。彼にリクルートされる元 CIA 捜査官のトゥー、殺し屋のスリー、強盗のフォー、医者のファイブ、ドライバーのシックスらは、みな存在を消された者たち。互いの素性には決して触れず、正義のために戦う目的の自由な戦士たちの生き様は爽快この上ない。そして7人目の元軍人セブンが現れた時、6人に新たな挑戦を突きつけられる。監督は『トランスフォーマー』シリーズなど、アクション映画の巨匠マイケル・ベイ。カーチェイス、爆破シーン、銃撃戦など、‘ベイらしさ’の規模は桁外れ。しかもCGではなくほぼ全編実際に撮影しているという、史上最も‘マイケル・ベイな映画’ だ。


『The Eddy』(全 8 話配信中/ 2020 年/ R21)

©️Netflix


 『セッション』『ラ・ラ・ランド』のデイミアン・チャゼル監督が、お得意のジャズをテーマに描く初のNetflix作品。かつて一流ジャズピアニストとして名を馳せたエリオットは、今はパリでジャズクラブを営んでいる。そこに、長年音信不通だった15歳の娘が突然訪ねてきて、一緒に暮らすことに。NYに置いてきた過去とフランスのタフなミュージックシーンの間でもがきながら、音楽への熱情に突き動かされるエリオットのエネルギーが周 囲を巻き込んでいく。全8話のミニシリーズで、チャゼルは第1話と第2話を担当。


『Hollywood』(シーズン 1 まで配信中/ 2020 年/ R21)

©️Netflix


 第二次世界大戦後、黄金期のハリウッドを舞台に、夢と野心に翻弄される人々を描くドラマシリーズ。美形が売りだがなかなかチャンスに恵まれないジャックは、妻と生まれてくる子供のためにガソリンスタンドで生活費 を稼ぐことに。しかしそこは、合言葉を使う客には欲望を満たすサービスも提供する売春斡旋業を裏で営んでいた。セクハラ、パワハラ、人種差別などタブーが渦巻くハリウッドの裏世界を踏み台に、ジャックは着実に運とコネをものにしスターダムにのし上がっていく。きらびやかな世界の美醜両面を目の当たりにしてもなお、映画界をこよなく愛するすべての人々に見て欲しい作品。


レーティング:G=制限なし、PG=保護者の判断必要、PG13=13歳未満は保護者の判断必要、NC16=16歳未満鑑賞不可、M18=18歳未満鑑賞不可、R21=成人指定

Text by:小林亮子
日本の映画業界で約10年働き2006年から在星。ローカル学校に通う二人の子育てのかたわら、執筆・通訳翻訳業や、バイリンガル環境の子供たちに日本語を教える会社を経営