2020.05.18
ダイエット法はたくさんあるけれど、間違ったダイエット法は逆効果!リバウンドして元の体重より増えてしまうなんてこともありますよね。「食事を見直すだけで3kg痩せる!」とおっしゃるパーソナルジム店長Masamiさんに、今日もわかりやすく解説していただきます!
カロリー制限のウソ
こんにちは!ボディーク店長のMasamiです。
間違ったダイエットの代表格「食べないダイエット」。
カロリーにばかり目がいってしまった結果、老化が進んで元の状態より体力が落ちた挙句、リバウンドして体重だけ最初より増える、という地獄絵図。今日は地獄行きから皆さんを救いたいと思います。(注)普段からハイカロリー食の方が取り組んでいるカロリー制限とは別です。
題して
「カロリー制限のウソ」
ダイエットは、
◆カロリーを控える事
◆量を食べない事
と思っている方が多いのではないでしょうか?
これからお伝えすることは、その概念がひっくり返ることになるかもしれません。
ポイントは2つだけ!
では早速まいりましょう!
カロリー制限のウソ その①
皆さんはFCRをご存知でしょうか?FCRとは「体脂肪変換率」、
つまり、「食べた食材が脂肪に変化する量」のこと。
皆さんが考えるFCRはおそらく下記ではないでしょうか?
たんぱく質100kcal → 脂肪10g
糖質100kcal → 脂肪10g
脂質100kcal → 脂肪10g
つまり、ステーキもアボカドもおにぎりも、食べた栄養素は全部、同じスピードで脂肪になるのだと思っていませんか?
このような単純計算でいくと、「食べた栄養素のカロリー=脂肪」となるので、どんな食材も食べるのが怖くなってしまいます。スイーツと同じように、ステーキもチーズも卵も、制限しなくては気が済まなくなってしまうのです。
でも、ちょっと待ってください!
たんぱく質、炭水化物、脂質、それぞれのカロリーが同じ量の体脂肪に変わるって本当ですか?
それぞれの栄養素の役割を考えたら、FCRはそれぞれが異なることがすーぐーに!わかるのですよ。
脂肪がつくメカニズムは、INとOUTのカロリーといった単純な計算ではありません。かなり大雑把ですが、それぞれの栄養素がメインとする働きを説明すると下記のようになっています。
<3大栄養素の働き>
◆炭水化物→エネルギー
◆たんぱく質→体の組織
◆脂質→ホルモンなど体のメンテナンス部品、潤滑油
働きがそれぞれ全く異なることがわかりますか?
とすると、FCRもそれぞれ異なるのは当たりまえ。エネルギーをほとんど使わない生活なのに炭水化物を使う以上に摂取しているのであれば、炭水化物のFCRが上がります(=太る)。筋肉を大きく強くするようなこと(筋トレなど)をしているなら、たんぱく質のFCRは減っていくわけですから、そこから脂肪になることはありませんよね。
皆さんが普段の生活で、どの働きをする栄養素をたくさん摂取しているか、で脂肪をつけるのか脂肪が減っていくのかが、分かれるわけです。
カロリー制限のウソ その②
「全然食べてないのに、痩せない。むしろ太る〜!なんでー?」
はい。この質問はとても多いので、皆さん、この部分だけでも切り取って脳ミソに叩き込んでください。
例えば、1500kcalの基礎代謝の方がいるとします。1日の食事を1000kcalに抑え、さらに運動を300kcal分おこないました。
1500-1000=500
500+300=800
ここでカロリー制限をする方はこう考えます。
「やったぞ!800kcal分の脂肪が燃焼した!」
・・・え?それ、本当???
カロリー制限をしたカラダが、以前と同じ代謝で脂肪燃焼が進むとでも思っているのですか??(鼻で笑いますよ)
カロリー制限をしたカラダは筋肉が落ちているので、以前と同じパワーで脂肪燃焼をすることができなくなっているんです。
それどころか、カラダはこんな危機感でいっぱい。
カロリー制限
↓
カラダに生命維持装置(ホメオスタシスと言います)スイッチオン
↓
脂肪をできるだけ溜めこめ!(省エネモード発動)
↓
代謝が落ちる(脂肪は燃えず、貯蔵にまわされる
カロリー制限でエネルギー不足になると、カラダが生命維持装置を発動してカラダ全体が省エネモードに切り替わり、代謝にブレーキがかかります。エネルギーが節約されるため、体脂肪化が進むのです。
カロリー制限でこのような省エネモードになったところで、ガマンの限界がきてどか食い。やっていませんか?食べないダイエット後のどか食い。これはもうデブまっしぐらな地獄への直行便ですよ、ダイエットの世界においては。
元の状態より省エネモードで脂肪の燃焼が抑えられているわけですから、そこで同じ量を食べたら前より太りやすくなっているのは当然ですよね笑
また、カロリー制限中に空腹になると脂肪が燃える、と思いますよね?栄養バランスどころか、食事量が足りていないカロリー制限は、エネルギー不足になると、筋肉を切り崩してエネルギーが作られるので、代謝がどんどん落ちてしまうのです。省エネモードにならざるをえないカラダつきになっていってしまい、回復するのに倍以上の時間がかかることになるのです。
つまりカロリーダイエットは、その①脂肪の燃えるスピードを見誤ってしまい、②代謝を落として脂肪を落ちにくくしてしまう、絶対にやってはならないダイエット法であるということです。以上。
この記事が、皆さんの生活とカラダを自分の力で立て直しできる助けになればと思います。良い1日を!
教えてくれたのは
BO’DI:K Singapore
Masamiさん
過去の記事:
連載⑦フライトスケジュールを組む
連載⑥ダイエット食材:ブロッコリーを食べよう!
連載⑤ダイエット食材:サバを食べよう!
連載④角砂糖へ換算する!
連載③ダイエットにいきなり正解はない!
連載②ダイエットを始める前に!
連載①なぜ太るの!? “アルコール”のお話