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2020.01.31

映画天国・シンガポールで公開中/近日公開予定の話題作を紹介!


『Bombshell』(1月30日より公開中:レーティング=NC16)

© 2019 – Lionsgate


全米視聴率1位を誇るテレビ局「FOXニュース」で、2016年に実際に起きたセクハラスキャンダルを描く。元人気キャスターのグレッチェンは、創設者ロジャー・エイルズを提訴、業界は騒然としたが、看板キャスターのメーガン、そして野心を燃やす若手キャスターのケイラは複雑な思いを抱いていた。性被害に遭った女性たちが声を挙げることをサポートするMe Tooムーブメントも追い風となり、ニコール・キッドマン、シャーリーズ・セロン、マーゴット・ロビー圧巻の共演により、TV業界最大規模のスキャンダルを緊張感たっぷりに再現する。『ウィンストン・チャーチル』でゲイリー・オールドマンの特殊メイクを担当し、オスカーのメイクアップ&スタイリング賞に日本人として初めて輝いた辻一弘氏が、シャーリーズ演じるリアルなメーガン役を実現させた。


『Just Mercy』(2月20日より公開:レーティング=TBA)

@Warner Bros.


舞台は、まだ黒人差別が色濃かった1980年代のアラバマ州。冤罪で死刑宣告を受けたウォルター(ジェイミー・フォックス)と、彼の無罪を勝ち取るべく、腐敗した司法と社会の偏見に挑んだ黒人弁護士のブライアン(マイケル・B・ジョーダン)の闘いが描かれる。「黒人男性3分の1が刑務所に入ったことがある」という社会問題を明るみにし、多くの死刑囚の救済措置を勝ち取ってきた実在の弁護士ブライアンによる著書の映画化。正義を貫くことの尊さと難しさを問う。


『Judy』(1月9日より公開中:レーティング=PG13)

© Pathe UK


「オズの魔法使い」ドロシー役に大抜擢され、17歳にしてハリウッドのスターダムに駆け上ったジュディ・ガーランドの人生を描く。過酷なショービジネス界に人生を翻弄され、光と影の中で心身ともに病んでわずか47歳で他界した波乱万丈の人生を、「ブリジット・ジョーンズ」シリーズのレネー・ゼルウィガーが熱演。厳しいレッスンをこなし、全曲を自ら歌いあげるという比類なき歌唱力を披露、今年度ゴールデングローブ賞で主演女優賞に輝いた。


レーティング:G =制限なし PG =保護者の判断必要 NC16 = 16 歳未満入場不可 M18 = 18 歳未満入場不可 R21 =成人指定 TBA =本誌編集時点でレーティング未定
※公開日やレーティングは予告なく変更される場合があります。映画館にお出かけの際は、事前にローカル新聞や各映画館のウェブサイトなどをご確認ください。
主な映画館のウェブサイト:ゴールデンビレッジ キャセイショウ

Text by:小林亮子
日本の映画業界で約10年働き2006年から在星。ローカル学校に通う二人の子育てのかたわら、執筆・通訳翻訳業や、バイリンガル環境の子供たちに日本語を教える会社を経営