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2020.01.03

映画天国・シンガポールで公開中/近日公開予定の話題作を紹介!


『Richard Jewell』(1月9日より公開 :TBA)

© Claire Folger/Warner Bros.


1996年アトランタオリンピック開催中、会場近くの公園で爆発物が見つかった。第一発見者は警備員のリチャード・ジュエル。彼の英断により多くの人々は爆発前に避難、死者1名負傷者100名以上を出したが被害を最小限にとどめた彼は英雄と称えられた。ところがFBIとメディアにより容疑者に仕立て上げられ、ジュエルは精神を衰弱させていく。彼の正義を信じる弁護士と息子の無実を疑わない母親が、弱者に向けられた偏見に立ち向かっていく。『15時17分、パリ行き』(2018)や『運び屋』(2018)など、実話の映画化が続いているクリント・イーストウッド監督作。89歳にして毎年新作を制作している彼の作品では常に、数奇な悲劇の中で光る人間の根源的な強さや優しさが描かれる。主演のポール・ウォルター・ハウザーは、更に体重を増やし役作りに臨んだそう。


『1917』(1月9日より公開 :TBA)

© Francois Duhamel / Universal Pic


第一次世界大戦下、進軍する1600人もの同胞に‘作戦中止’を伝えるべく、敵陣を突破する二人の若い英国兵の1日を描く。兵士たちの動きと息遣いを最大限に伝えるため、ワンシーンワンショットで撮影、実録映画のような臨場感に満ちている。出演は「ゲーム・オブ・スローンズ」シリーズのディーン=チャールズ・チャップマン、『シャーロック・ホームズ』のベネディクト・カンバーバッチら。監督は『007』シリーズなどイギリス巨匠サム・メンデス。


『Dolittle』(1月16日より公開 :TBA)

© Universal Pict


ベストセラー児童文学「ドリトル先生」を、『アイアンマン』のロバート・ダウニー・Jr主演で新解釈映画化。動物と会話できる名医ドリトルのもとに、重い病気にかかった王女の治療の依頼が舞い込んだ。助手のスタビンズ少年とともに、唯一の治療法を求めて幻の島への冒険の旅に出る。『ボヘミアン・ラプソディー』のラミ・マレック、『スパイダーマン』のトム・ホランド、『ハリー・ポッター』のレイフ・ファインズ、歌手セレナ・ゴメスらが動物の声優を務めている。誰がどの動物か当ててみるのも一興。


レーティング:G =制限なし PG =保護者の判断必要 NC16 = 16 歳未満入場不可 M18 = 18 歳未満入場不可 R21 =成人指定 TBA =本誌編集時点でレーティング未定
※公開日やレーティングは予告なく変更される場合があります。映画館にお出かけの際は、事前にローカル新聞や各映画館のウェブサイトなどをご確認ください。
主な映画館のウェブサイト:ゴールデンビレッジ キャセイショウ

Text by:小林亮子
日本の映画業界で約10年働き2006年から在星。ローカル学校に通う二人の子育てのかたわら、執筆・通訳翻訳業や、バイリンガル環境の子供たちに日本語を教える会社を経営