2016.12.28
美術館で大々的に開かれるものから、気軽に アートと触れ合える内容のものまで、今シンガポールは様々なアートイベントが開かれている。
手頃な価格の作品が集まる「Affordable Art Fair」
『TOKYO GALLERY by Musée Collection』のブースには、日本画家の小野池草介の姿も。
東京をベースに世界へ発信する『Taro Gallery』。Ahhi Choi や才王( 写真作家) らの作品を展示した。
年2 回開かれる「Affordable Art Fair」は、親しみやすい価格帯のコンテンポラリーアートが展示される催し。国内のギャラリーを中心に、アジアやオセアニア、欧米のギャラリーもブースを構える。客層もインターナショナルで、アー ティストやギャラリストとの交流を楽しめる活気あるムードに満ちている。今年は11 月に『F1 Pit Building』で4日間行われ、在星の「TOKYO GALLERY by Musée Collection」や、東京から本イベントの為にやって来た「Taro Gallery」 等も出展し、新進気鋭の日本人アーティストを紹介し注目を集めた。
体験型 × テクノロジーを用いたアートが盛んな「River Nights Festival」
伝統芸能に対する既成概念を覆す新しさがある。Photo credit to Asian Civilisations Museum
3D メガネを着用して鑑賞する「The Hidden Beauty of Japan」 Photo by Japan Foundation
参加料を払えば誰でも参加できる「Umbrella Project」
リーダーの号令に動きを合わせていく。Photo/Asian Civilisations Museum
毎年シンガポールリバー沿いで開催される「River Nights」は、多民族国家シンガポールを表すようなカラフルなパフォーマンスが印象的。今年は演出家・宮本亜門が手がけた「Yugen: The Hidden Beauty of Japan」が上演され、日本の伝統芸能である能と、3D テクノロジーがコラボレーションした舞台に観客が酔いしれた。光る傘を持つ参加者の動きを俯瞰カメラで捉える「Umbrella Project」は、生の壮大な光景が楽しめるユニークなパフォーマンスだ。
現代芸術祭の代表格 「SINGAPORE BIENNALE 2016」
photo by SINGAPORE BIENNALE 2016
2 年に1 度開かれる国際的なアートイベント「SINGAPORE BIENNALE 2016」。5 回目となる今年は現在開催中で、2017 年2 月28 日(土)までSingapore Art Museum、National Museum of Singapore、Asian Civillisations Museum 等複数会場で行われる。アジア各国のアーティストを中心に約60 組のアーティストが参加しており、「ATLAS OF MIRRORS」というテーマに基づいたあらゆる作品を堪能できる。