2019.12.06
誰も取り残されないカフェ ~スタッフは視覚障害者~
AI技術の発展により多くの労働者の「職」を奪う可能性があると叫ばれている現在、果たしてそうなのでしょうか?
近未来のライフスタイルを考えさせられるイノベーションカフェで発見がありました。
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緑に囲まれた気持ちのいい空間でメニューの開発に挑む視覚障害者シェフ達(左、中央)。通常は破棄されてしまうパイナップルの搾り粕でジャムを作っている
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障害者に優しい調理道具の説明をする「Fortitude Culina」代表のアーロン氏。手に持っているのが狭いビジョンを体験する特別なメガネ
AI技術が仕事を奪うと考えるのは「健常者」であるからで、「障害者」からすると生活向上のためのAI技術はまだまだ足りません。AI技術の発展が「障害者」にとって住みやすい社会をつくる鍵となり、世界中の人々が生活しやすい環境を作るのに繋がるのではないでしょうか。
前回の記事で2030年までに17個の達成目標をかがけている国連の「SDG’s2030」をご紹介しましたが、この目標全体のテーマにはには「誰も取り残されない世界」も含まれています。今回の訪問からそんな世界がAIの発達で実現しそうだと思いました。
次回は視覚障害者の料理教室体験レポをお伝えします!
カフェ:「SLICE」
住所:2 Clean Tech Loop #01-01
運営元WEB:www.fortitudeculina.org
ケルニン青木康子 さん
食のイベント会社Spoonful代表。シンガポールでメディアに7年勤務後、「食」を通して人と人、社会と社会をつなぐ食イベント会社Spoonfulを2014年に企業。ライフワークとして、シンガポール料理の調査、研究を手がける。