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2016.11.17

インフルエンザの流行に備えて

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この常夏のシンガポールではインフルエンザとは無縁の生活になると思われている方はいないでしょうか。この国は世界中から人の往来があるため、感染症が持ち込まれる可能性が高くなります。インフルエンザに関しては6〜7月頃の南半球分と12月〜2月頃の北半球分の2回の流行が起こるとされています。実際にはそれ以外にも散発的に流行は見られていますが、通常は1〜2週間程度で収まっている印象です。

一方、シンガポールでインフルエンザが流行しているとの報道はほとんどありません。なぜなら予防接種を行って予防することが当然だからであり、急な高熱があれば学校・仕事を休み、医療機関も受診しないのでインフルエンザかの検査も受けず、抗ウイルス薬も使用しないで安静にして治るのを待つだけの方が大部分です。致命的な感染症でない限り、とりたてて騒ぐほどの扱いにはなりません。

インフルエンザの予防にはより多くの方々が予防接種を行い、集団としてかかる可能性を減らすことが大きな目標となります。予防接種の中身はWHOとCDCによって決められており、全世界で共通なので、シンガポールでうっても日本でうっても変わりません。接種後抗体ができるまで2週間程度かかりますので、冬休みに帰国を考えている方は今のうちから計画的に接種していきましょう。(佐藤健一医師)


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Dr.Profile

佐藤  健一 医師


・北海道生まれ札幌医科大学医学部 1997年卒業
・日本プライマリ・ケア連合学会  認定家庭医療専門医、認定指導医
・College of Family Physicians Singapore,Graduate Diplomaコース履修中

日本で学んだ家庭医療の幅広い知識と経験で健康を保つお手伝いをしています。健康面での悩みがあればいつでも何でもご相談ください。


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