2024.12.31
海外日系新聞放送協会事務局より、天皇陛下御誕生日の御写真、石破内閣総理大臣および岩屋外務大臣による年頭の御挨拶を頂戴しました。
天皇陛下御誕生日 (令和6年2月9日撮影)
御所にて【写真提供:宮内庁】
石破内閣総理大臣の年頭挨拶
提供:内閣広報室
令和7(2025)年の年頭に当たり、シンガポールにお住まいの日本人、日系人の皆様に、謹んで新年のお慶びを申し上げます。
世界各地では、約130万人の在留邦人の方々、そして約500万人の日系人の方々が、それぞれの地域社会で活躍され、その功績は高く評価されています。また、皆様による日本の文化や魅力の発信、シンガポールの方々との交流は、日本とシンガポールとの絆を深め、両国の国民間の友好親善を一層深化させることに貢献されています。私自身、昨年11月にペルー及びブラジルを訪問した際に、日系人、在留邦人の方々と直接お話しする機会があり、異国の地における皆様の献身的な御活躍に触れることができました。
現在、国際秩序に大きな挑戦がもたらされ、ウクライナや中東、また地球規模課題への対応を巡り、国際社会の分断と対立が進んでいます。我が国周辺でも、核・ミサイル能力の強化、急速な軍備増強、力による一方的な現状変更の試みなどの動きが一層顕著になっています。こうした厳しく複雑な国際社会においても、国益に基づく現実的な外交により、日米同盟を基軸に、友好国・同志国と緊密に連携するとともに、中国を含む各国との対話を重ねます。これにより、分断と対立を乗り越え、法の支配に基づく国際秩序を断固として堅持する考えです。
私としては、これらの努力を積み重ねることにより、日本が引き続き世界から信頼され、力強い国であり続けるよう、そして皆様にとって母国、ルーツとして誇りに思うことができる国であり続けるようにしていきたいと考えております。皆様におかれては、引き続き、日本とシンガポールとを結ぶ架け橋として、各方面においてお力添えを頂きたく、よろしくお願い申し上げます。
本年は巳年となりますが、脱皮を繰り返す様子から、再生、変化、成長を象徴するとも言われております。本年が皆様にとって大いなる飛躍の一年となることを願うとともに、皆様の御多幸と御繁栄を祈念申し上げ、私の年頭の御挨拶といたします。
令和7(2025)年 元旦
内閣総理大臣 石破 茂
岩屋外務大臣の年頭挨拶
提供:外務省(撮影:外務省報道課写真室)
シンガポールにお住まいの日本人、日系人の皆様、明けましておめでとうございます。昨年10月に外務大臣に就任した岩屋毅です。
外務大臣を拝命した2週間後、私は、第64回海外日系人大会に参加された皆様をお招きし、最初のレセプションを主催しました。また、昨年11月にペルーを訪問した際には、現地の日系人の方々にお会いすることができました。こうした機会に多くの方々からお話を伺う中で、世界各地の日系社会の絆の強さや、皆様がそれぞれの地域で日本との架け橋として果たされている大きな役割を改めて強く感じました。
ロシアによるウクライナ侵略や中東情勢、厳しさを増すインド太平洋の安全保障環境など、既存の国際秩序は大きな挑戦にさらされています。このような中で、日米同盟の深化と抑止力の強化、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた同盟国・同志国との連携、グローバル・サウスとのきめ細かな連携を三つの柱として、積極的に国際社会の平和と安定、繁栄に貢献していきたいと考えております。
日本外交を前に進めていくに当たっては、日本と各国との国民同士の交流を通じて世界の融和と協調に貢献されてこられた在留邦人ならびに日系人の皆様からの一層の御助力が不可欠です。今後とも、皆様の御支援をよろしくお願い申し上げます。
この一年の皆様の御健勝と御多幸を祈念し、私の年頭の御挨拶とさせていただきます。
令和7(2025)年 元旦
外務大臣 岩屋 毅