2021.10.07
年末に向け、そろそろ健康診断を受ける人が多くなる季節。シンガポールでも毎年しっかり受けている人がいれば、何年も受けていない人、また、最近はコロナ禍で日本に帰れないので当地で受けることにしたという人、と様々。健康診断で何を検査するか、どう活用するか、あらためて健康診断について考えてみよう!
生活習慣病のチェック
塩分・糖分や脂肪分の多い食生活、アルコール過多、運動不足、喫煙、精神的ストレスなどは、長年続くと知らぬ間に身体に悪影響を及ぼし、やがて高血圧症、糖尿病、痛風、慢性腎臓病などの生活習慣病に発展してしまう。進行してからでは治しにくいのが生活習慣病だ。また、自覚症状がないまま進行し、突然心筋梗塞や脳卒中などの重大な症状が襲うこともある。健康診断では血圧測定や肥満度チェックと共に各種の血液検査・尿検査などで生活習慣病のリスクを明らかにしていこう。
思わぬ病気が見つかることも
がんもはじめのうちは自覚症状に乏しく、早期発見が重要。日本では胃の検診にはX線透視検査や内視鏡検査が用いられ、胃がんとの関係が指摘されているヘリコバクターピロリ菌の検査も行われることもある。現代の胃内視鏡検査で用いられる内視鏡は径が細くなって検査を受ける人の負担が軽減され、ハイビジョンや特殊光で小さな病変をより観察しやすくする機能なども備わっている。近年日本人にも増えている大腸がんに対しては、健康診断では便潜血反応検査が行われ、結果が陽性の場合は内視鏡検査が勧められる。女性は子宮がん検診と乳がん検診も受けよう。
健康診断ではその他、心電図、腹部超音波検査、眼底検査、眼圧測定、視力検査、聴力検査、尿検査、及び様々な血液検査が行われ、病気の芽がないか調べてくれる。
フォローアップが大切
健康診断は、受けたら終わりではなく、その後が重要。食事や運動など生活習慣の改善が勧められた場合は必ず実行し、再検査や精密検査が勧められたときは先延ばしにせず受診しよう。健康こそ仕事や生活にとって最も大切な基盤。自覚症状がない、日常生活に支障がない、忙しいからといって放置することなく、定期的な受診とフォローアップに努めていこう。
日本仕様の健康診断
ジャパングリーンクリニックは1983年の開院以来、シンガポール在留邦人に総合診療を提供してきた、日本人医師団を中心とするメディカルセンターだ。院内にX線、超音波、内視鏡、血液分析装置などの検査機器を持ち、日本仕様の健康診断を行っている。胃の検査は内視鏡とX線透視のどちらでも可能で、鎮静剤も対応。内視鏡は経鼻式と経口式を用意し、受検者の増加に合わせて予約枠を拡大している。子どもの健診コースもあり、家族一緒に受診できるのも利点だ。乳幼児の診察は小児科医師が担当。日本では3歳児健診に推奨されている弱視スクリーニングも受けられる。院内感染対策を徹底し、健康診断の受付とロビーは外来と隔てられているので安心。
健康診断専用の受付カウンター
ジャパングリーンクリニック
診療科目(予約制):外来(小児科、内科、外科、整形外科、婦人科、眼科*、他一般)、予防接種、乳幼児健診、健康診断、医療相談、理学療法、カウンセリング
*眼科は英語診療(日本語通訳同席)
※コロナワクチン接種後の抗体検査、国外で受けた新型ワクチンのシンガポールの予防接種登録システムへの記録取り込み、シンガポール出国前のPCR検査も対応
住所:290 Orchard Road #10-01 Paragon, (S) 238859
電話番号:6734-8871
開業時間:月~金 8:30*~12:00、13:30*~17:30
土 8:30*~12:00(時間外13:30*~17:30)
*午前の診察時刻は9:00、午後は14:00
休診日:日・祝
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