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2024.10.28

シンガポールでコーヒーと言えば「Kopi(コピ)」だが、今回は、ローカルコーヒーではなく、当地で味わうことができるフィルターコーヒーを紹介しよう!教えてくれるのは、日本のカフェで働いた経験があるコーヒー愛好家のRENAさん。ご主人の仕事の関係でシンガポールに短期滞在した際、当地のカフェ巡りを楽しんだんだとか。いったい、シンガポールでどんなコーヒーに出会えたのだろうか….?


RENAさん
滞在期間 : 3カ月
趣味 : コーヒーを楽しむこと

RENAさんにとってフィルターコーヒーの魅力とは!?
コーヒー豆を一番単純に楽しめる方法だと思います。豆自体も、産地や精製方法などで味が違ってきます。例えば同じ豆を使っても、挽き目や抽出の仕方、抽出に使うフィルターやお湯の温度でも味わいが変わるんです。様々な組み合わせがあり、いくらでも楽しめます。その中で自分のストライクゾーンの味・香りに出会えると嬉しくなります。

店員さんに相談する時は、どんなことを伝えればいい?
どれを選ぶか迷った時は、店員さんに相談してみてください。「酸味が苦手です」「眠いのでパンチのある深めの味がいい」「複雑な風味が好き」「苦いのが苦手なので軽い感じのがいい」など、その時飲みたい味わいを伝えるとそれに合わせて選んでくれます!


フィルターコーヒーとは、紙や金属などのフィルターを通して抽出されたコーヒーのことです。ペーパーフィルターが最もポピュラーで皆さんもご存知かと思います。日本は喫茶店をはじめ、様々な飲食店でコーヒーを提供しており、コーヒー愛好家が多い国です。昔からフィルターコーヒーを飲む文化はありましたが、近年その人気は右肩上がりで、自家焙煎・抽出して提供するお店も増えました。コンビニエンスストアでさえも豆や機械にこだわり、年に一度開催されるコーヒーの展示会に出店したり発展しています。

「Kopi」文化が浸透しているシンガポールでもフィルターコーヒーは飲めるのか、どんな感じなのでしょうか?カフェをいろいろ廻ろうと調べていたら、日本にはないお店がたくさん!さらに個人店も結構あることがわかり、何店舗か訪ねてみました。

来星1軒目のカフェでは、カプチーノやフラットホワイトを飲んでいる人が圧倒的多数で、店員さんには、「まだあまりフィルターコーヒーは普及してないかも」と言われました。でも調べる限りでは、メニューとしてフィルターコーヒーを扱っているお店が結構あり、思ったよりは広がっている印象を受けました。


いくつか訪ねたお店の中からおすすめのお店3軒をご紹介します!

★Apartment Coffee★
壁が白く明るい店内で、天気のいい日は自然光の優しい明るさがとても心地いいお店です。フィルターコーヒーは5種類から選べて、迷ったら笑顔が素敵な店員さんが相談にのってくれます。お会計の時に、店員さんの個人的なおすすめカフェを教えてくれたのも“素敵ポイント”です。


Peru Israel Carranza
Dried fruit, Plum, Sweet chocolate

コーヒーの名前や産地、精製方法などが書かれたカードを一緒にもらえるのも嬉しいです。コーヒーは、壺のような形の器で出され、流れ込んできた瞬間に香りも同時に押し寄せて、風味が豊かです。アイスで飲む際は、氷が崩れる時にコーヒーが溢れるので気をつけてくださいね!

 

★Grey Area Coffee Roasters★
カジュアルなインテリアの店内で、フレンドリーな店員さんと常連客と思われる方が楽しそうに会話しているのが印象的なお店です。フィルターコーヒーは4種類から選べ、こちらの店員さんも知識が豊富で相談にのってくれます。


Brazil Samambaia
Dark cherry, Choco

コーヒーは和風の湯飲みのような器で運ばれてきました。選んだコーヒーの特長がよく出ていて、ゆっくり味わいながらリラックスした時間を過ごせました。一緒にいただいたブラウニーは上に塩がかかっており、程よく甘みを引き立てていて、コーヒーとのペアリングが最高です。

 

★Common Man Coffee Roasters★
シンガポール国内に6店舗を構えるお店で、Joo Chiat Roadにある店舗に行きました。開放的で広い店内は風通しもよく、窓際の席は窓枠のテーブルを挟んで内側と外側に座るスタイルがとってもユニークです。


Rwanda Nova 
Roselle, Plum, Blackberry

メニューはQRコードを読み込み、サイトで詳細をじっくり見ながら6種類のコーヒーから選べます。洋風の徳利とお猪口?と思ってしまうようなお洒落な器で、少しずつ自分で注ぎながらいただきます。このように、マグカップより少し大きめのサーバーと小さめのカップで提供するタイプのお店がいくつかありました。シンガポールならではの特長かもしれません。風味豊かでフルーティーなコーヒーと共に、お友達とのおしゃべりも弾みました。この器のセットは、店内で販売されていたので、気になる方は手にとってみてください。

 

コーヒーの原産地は中南米やインドネシア、アフリカなどが主です。今回紹介したお店のように、コーヒー豆の詳細を開示して提供しているお店が結構ありました。各地の生産者から私たち消費者に届くまで、関わった沢山の人々に思いを馳せながら味わうと、コーヒータイムがより濃厚になること間違いありません。