2024.08.29
☆シンガポールの最新ビューティートレンド情報☆
デジタル技術の進化や新しいサプリメントの開発など、各分野での進歩がめざましい美容業界の動向が、今、注目を集めている。今回は、当地の気になる美容系ニュースをピックアップしてご紹介。日本との違いや共通点などをぜひチェックしてほしい!
<進むAI活用>
AI技術の進化により、シンガポールの美容業界では、以前にも増してAI活用が広がっている。美容製品の買い物方法がさらにパーソナライズ化されており、肌分析ツールやスキャンなどを利用して、より個々に合った製品を選択できるようになった。
美容クリニックでは、事前に3Dで施術後のイメージが提供されるようになってきている。そのため、患者は施術前に結果が視覚化でき、さらに安心して治療が受けられるようになった。特に高額な治療の場合は、クリニック側と患者との意思の疎通がスムーズに進み、施術法を決めることができる。患者ケアの視点でも、大きな向上と言えるだろう。
肌分析ツールはヘアケア業界での利用も増加している。美容院では、肌の色調をチェックし、顧客に合う髪色をアドバイスするサービスも始まっている。
<睡眠の質&腸の状態向上のサプリ発見>
シンガポール国立大学(NUS)の栄養学者が、5-ヒドロキシトリプトファン(5-HTP)のサプリメントを摂取することで腸内フローラのバランスを整え、睡眠の質を向上させることを臨床栄養学誌上で発表した。
これまでも、5-HTPの睡眠への効果は注目されてきた。今回は、腸の健康への効果が研究で認められ、その影響で睡眠の質が向上する関連性が正式に明らかとなった。NUSの研究チームは今後、サプリだけでなく、食事から同様の効果を得られる方法を探求していく予定。
<ヘアとネイルはナチュラル志向へ>
昨年まではボリュームのあるヘアスタイルが人気だったが、最近は、ストレートヘアなど、より自然なスタイルを好む人が増えている。カラーも同様で、目立つ派手な色よりもシームレスでシックなスタイルが選ばれている。ネイルは、パステルカラーや繊細なデザインなど、落ち着いたクラシックなものが人気となっている。
<色彩豊かなメイクが人気>
一方でメイクは、カラフルな色合いが注目を集めている。パンデミックの影響もあり、色彩や血色感を控えたヌーディーメイクが主流となっていたが、鮮やかなリップやアイシャドウなど、色を楽しむメイクの人気が高まっている。特に、今年注目のカラーはブルーで、アイライナーやマスカラなど、さり気なくメイクにブルーを取り入れるスタイルがトレンドとなっている。
<アルファ世代の消費が増加>
アルファ世代とは、2010年以降に生まれた世代のこと。1980〜1995年頃に生まれたミレニアル世代の子どもが多い。アルファ世代は、来年には20億人以上になると予想されており、世界の各マーケットから注目される存在となっている。
タブレットやスマホなどがあるのが当たり前の環境で、デジタル機器に抵抗感がない世代であり、パンデミックの経験から、日常的にオンライン活用に慣れている。肌に優しいナチュラルなスキンケア製品やメイクアップ製品を中心に、お小遣いを使ってオンラインで購入するケースも多い。また、ミレニアル世代の親は、子どもの美容にも高い関心を持っている人が少なくないので、ニキビやシミ、ほくろ等の治療のために、子どもをクリニックに連れて行く人も増えている。
各企業は、ソーシャルメディアでアルファ世代のインフルエンサーを積極的に起用し、この世代の需要拡大に力を入れている。