2016.07.26
昨年は独立50 周年で盛り上がったシンガポール。「これほど発展していながら、まだ50 年かぁ」と感じた人も多いのではないだろうか。独立の翌年には日本と国交を結んでおり、今年で国交樹立50 周年を迎えた。シンガポールの成長とともに歩んできた日本との関係について紹介する前に、まずは50 年に渡るシンガポールの時代背景をおさらいしておこう。
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1965 年シンガポール独立
マレーシア連邦から分離・独立し、シンガポール共和国が誕生。自給能力を持たない小さな島国が大発展を遂げる歴史的第一歩はここから始まった。
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1966 年 日本と国交樹立
独立したばかりのシンガポールと、東京オリンピックが終わり高度成長期を迎えた日本が正式に国交を樹立。この後現在まで良好な関係が続いている。
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1970 年~ 政治戦略を強化
シンガポール存続をかけ、外国企業誘致を積極的に進めていく。国内では、言論統制、奨学金制度によるエリートの育成などを強化し、徴兵制度もこの頃に制定された。
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1980 年~ 経済発展に邁進
1987 年にMRT が開通。政府主導でIT 革命や周辺国開発を行い、通信網の発達や外国資本の受入れで経済発展を促進していった。
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2000 年〜
発展を続ける中、2003 年にアジア一帯を襲ったSARS(重症性呼吸器症候群)により観光産業も下降気味に。こうした事態でも政府が迅速に動いて対策を重ね、被害を最小限に抑える管理が行われた。
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2010 年~
2011 年には人口が500 万人を超え、うち30%は外国人が占める割合となった。外国人労働者の増加による雇用機会の縮小や物価の上昇などに対し、SNS やインターネットを通じて不満の声が聞かれるようになった。
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シンガポール独立50 周年!
国を挙げて50 周年を祝うイベントやキャンペーンなどが行われ、惜しくも8 月の記念日を待たずに逝去したリー・クアンユー氏の一生を描いたミュージカルも公演された。また、この年に生まれたシンガポール国籍のベビーには限定品が贈呈されるキャンペーンも注目を集めた。