2016.07.25
外見だけではなく自身の内面をも見つめてみることは、ワンランク上を目指す企業戦士たちにとって大切な要素。ココロとカラダを整えて、昨日とはちがう自分を見つけるヒントをそれぞれの分野における専門家のお2人に伺った。
企業戦士も!?子育てで、人生ワンランクアップ
子どもは未来からの留学生、未来の大人たちとも言われます。この新しい命を迎え、育む学校で学べることは何でしょうか。そしてその学びは、人生をどのように豊かにするものでしょうか。一つに、命の誕生そのものが、奇跡と感じるかもしれません。ホモサピエンス・チームとなって15万年以上、私たちの命はつながってきました。約3000グラム、身長50㎝ほどで新生児時代をスタート。しかも胎内でその命が始まった時はわずか0.1㎜でした。一人として例外なく、砂の一粒より小さかったのです。子どもの誕生は、自分の命さえ愛し直す機会をくれます。
第二に、親がしてくれたことを初確認するかもしれません。授乳、お風呂入れ、オムツ変え、抱っこで寝かせつけ、約1年間は歩かない。愛情深く抱かれ続けて、初めて1歳を迎えることができます。自分が親となり子育てを始めると、自分もこうされたのか?と大発見をしてしまうのです。
自分を含めたすべての人たちは、毎日抱かれた歴史の持ち主と知ると、周りの人たちにも優しくなれるかもしれません。親になるということで、もし、何かがワンランクアップするとしたら、「誰もが世界でたった一人の大切な命。自他ともに慈しみ、毎日が一期一会」という気持ちで暮らし始めることかもしれません。『子どもは未来からの留学生』。子どもに贈る大切なギフトは、大人になることを楽しみにさせてやること。さぁ、次世代のためにも、毎日をいっそう丁寧に慈しみ暮らしていきましょう。
大葉ナナコ
バースコーディネーター。女子美術短期大学卒業。03 年に(株)バースセンス研究所を設立。妊娠前・妊娠中・産後の女性を支援するクラス開講。子供から大人まで学べる「誕生学」® プログラム開発。(公社)誕生学協会( http://tanjo.org/)代表理事。(財)ベビー&バースフレンドリー財団(http://bbff.or.jp/)ファウンダー。環境省グッドライフアワード実行委員。筑波大学大学院在学中。5 児の母。
メンタルをケアして、モチベーションを上げていこう!
Q1. シンガポールでビジネスパーソンが陥りやすいストレス症状など、例えばどのようなものがありますか?
A. パニック発作、不安障害、鬱、不眠症、アルコール依存症、タバコを吸う、性依存症、家族関係や人間関係が上手くいかないなどが挙げられます。
Q2. メンタルケアとモチベーションアップの関連性について教えてください。また、なぜメンタルをケアすることがモチベーションアップに繋がるのでしょうか?
A. まず精神的に健康である必要があります。例えば仕事やプライベートで過度なストレスや不安がある場合、モチベーションアップには繋がりません。メンタルケアをしてあげる事で精神的な安定につながり、自信にも繋がっていきます。その自信がモチベーションアップにも繋がります。心は見えない分一番おろそかにされがちですが、一番気を使いケアをしてあげないといけません。心の健康が全てを左右します。
Q3. 日々の生活の中でモチベーションを上げる為に習慣付けるべきことはありますか?
A. 今やっている事に対して集中する事が一番のモチベーションアップに繋がります。そして自分の考え方や心掛け次第で大きくモチベーションは変っていきます。あまり悲観的に物事をとらえずポジティブに考えるという事も重要だと思います。例えば本やインターネットなどで自分の好きなQuotes や言葉を見つけたりし、自己のモチベーションアップにも繋げてみて下さい。
“The journey of a thousand miles begins with a single step” By Lao Teu
<松山先生よりアドバイス>
仕事やプライベートでも自分に無理はせず、充分な睡眠や運動を日々心がけてみて下さい。時に心も疲れたり風邪を引いたりします。心と体は常に繋がっています。心が健康でないと体も健康ではなくなります。そして悩み事やストレスは一人で悩まず専門家に一度相談してみる事も良い解決方法だと思います。決して無理などはせず自分のペースで進んでいって下さい。心も忘れずに大切にしてあげて下さい。
松山さより
聖心女子大学心理学科卒業後、大学院はニューヨークへ。ニューヨークでは様々な施設や病院で心理療法の経験を積みシンガポールへ来星。シンガポールでは政府機関の団体で心理療法士を担当し今に至る。
<取材協力> 心療内科医 Dr.Tan シンガポール政府機関の病院に長年勤め、経験豊富なベテラン医師。軽い心の病気から重い心の病気まで担当している。