• 大葉ナナコ おめでたスタンバイ
  • ライフ

2016.10.19

オールアバウトの妊娠準備や出産準備のガイド歴 10年を持つ日本のカリスマバースコーディネーターが、そろそろママになる時期の女性たちのメンタルをサポート。


幸せな夫婦は、自分たち2人の未来は、素晴らしいと思いあっています

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毎月何十組のカップルに出会って感じることがあります。その2人自身が、「自分たち2人の未来は、素晴らしい!」とお互いに感じているのです。「生まれてきてくれた子どもは、自分達カップルを選んできている」ということを信じているかいないかは、日常の幸せ感にとても大きな差を生んでいるように思います。

大ベストセラーになった本田健さんの「ユダヤ人大富豪の教え」(大和書房)という本の中に、人生を幸福にするためパートナーシップへの5つのアドバイスがありました。その1つに、「お互いの存在を自分の人生で奇跡として扱い、感謝すること」とあります。72億人地球人の中からパートナーと出会えたことが奇跡だと感じ、毎日その喜びを表現することが大事であるというわけです。この本を読んで、たしかに、私の教室を訪れるカップルは「すごい縁だよね」「よく出会えたよね」「奇跡だよね」とつぶやいて目をあわせるカップルが本当に多いのです。本当に36億人ずつ男女がいて出会っているのだから、すごい縁が深いし、すごい奇跡なんですよね。過小評価せず、未来をワクワク描きながら、2人が出会って家族をつくっていく喜びを言葉に変えて伝えましょう!

言葉は脳内にイメージを創りますから、いい未来を望むのなら、いい言葉をたくさん語るのはとても大事なこと

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どうせ私は結婚できない、どうせ私は母親には向いていないとかつぶやけばつぶやくほど、事実なのか想像なのかを判断することができない脳は実際に言葉にされたことで、事実であると錯覚するそうです。「なんて酷い人!」と相手を思えば酷い人と思えてくるし、素晴らしい人だよと聞かされていた人を紹介されれば、第一印象から素晴らしい印象になっているというように……。

もし、子どもが生まれても変わりたくない部分があるのなら、自分の脳にポジティブな言葉を設定してしまうといいでしょう!「2人の関係のこの部分だけは、大切にしたい」と、しょっちゅう念じておけば、脳は常にその配線を繋ぎ続けるでしょう。相手と自分のどんな関係がお互いに心地よいのかは、それこそ2人で築きあっていく感性。出会った頃よりも、今の関係がいいと感じることを伝え合うと、ますますいい関係になれるのではないでしょうか。


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Nanako Oba

バースコーディネーター。女子美術短期大学卒業。03年に(株)バースセンス研究所を設立。妊娠前・妊娠中・産後の女性を支援するクラス開講。子供から大人まで学べる『誕生学』® プログラム開発。小中学校でのいのちの授業が好評。(公社)誕生学協会 代表理事。(財)ベビー&バースフレンドリー財団 ファウンダー。環境省グッドライフアワード実行委員。筑波大学大学院在学中。5児の母。著書多数

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『35 歳からのおめでたスタンバイ』(学陽書房)より転載