2016.12.12
シンガポール国立大学(NUS)語学教育研究センター(CLS)日本語履修生が日本語でシンガポールをお伝えする「Singapore Youth Report」。今回は建国50周年を記念してシンガポールのヘリテージ(文化的遺産)おついてお届けします。
ヘリテージとは?
シンガポールを象徴するものと言えば、きっとマーライオン、セント―サ、Gardens By the Bay が思い浮かぶでしょう。ご存知のように、去年シンガポールは50周年を迎えました。そのため、シンガポールを最も象徴する物を入れた「SG50 タイム・カプセル」をGardens By the Bay に埋めました。
何を入れるかはインターネット、図書館などで行われたアンケートによって決めました。アンケートは全部で4 万5 千も集まったそうです。私もアンケートに答えましたが、動物まで選択肢に入っていてびっくりしました。アンケートの結果、食べ物から生活に不可欠な日用品に至るまでシンガポール独特の文化に関する物が選ばれました。例えば、ホーカーセンターで使われるTeh Tarik の道具、Yeos の飲み物、シンガポール人が懐かしく思うKhong Guan のクッキーなどです。HDB ができた当時の鍵や看板などもタイム・カプセルに入れられました。
以上のことから、シンガポール人にとって「ヘリテージ」とは、建物や古い遺産などに限らず、身近な物です。でも、シンガポールのヘリテージはそれだけで十分でしょうか。ヘリテージはこの国の様々な出会い、様々な変化、様々な人々にも関係するものだと思います。一国の歴史的遺産には、多様な民族や文化などのことも含まれるべきだと思います。
私は最近日本人墓地を訪れましたが、このような場所もこの国のヘリテージの一つとして大切に守るべきなのではないかと思いました。
タン・リーフィ タン・リ―フイと申します。シンガポール国立大学の4 年生で、 歴史を専攻しており、特に東南アジアの歴史に興味を持ってい ます。子供のころからずっとアニメ、ドラマ、J-pop が好きで す。 いつか好きなアイドルやバンドのライブに行きたいです!