2016.10.13
シンガポールに在住の皆様に、ぜひ知っておいていただきたい医療や健康に関するさまざまなトピックを、ラッフルズ・ジャパニーズクリニックの日本人医師が、図表やグラフなどを交えてわかりやすく解説します。
めまいの検査
めまいはさまざまな原因から起こります。めまい疾患では、眼の動きに異常がでることも多いので、まず眼の観察を行います。
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眼の動きを観察することがめまい診断の基本となります。
フレンツェル眼鏡は、眼の動きがよく観察できるようにつくられた、特殊な眼鏡です。眼を拡大するだけではなく、眼鏡をかけた人(患者さん)からは外界に視点が合わないように作られており、そのため、眼が自分の意思とは関係なく、自立的に振動してしまう眼振(がんしん)という異常が現われやすくなります。
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フレンツェル眼鏡という、めまい検査用の眼鏡をかけての検査。部屋を暗くして行います。
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フレンツェル眼鏡をかけると、眼が拡大されます。眼鏡をかけている人からは、外界には視点があわず、ぼんやりと見え、眼の運動の異常が現われやすくなります。
これらの簡単な検査だけで診断がつくこともあります。必要な場合は、さらに詳細な検査が行われます。
今回の担当ドクター
千原 康裕 医師(医学博士)Dr Yasuhiro Chihara
広島大学医学部卒業東京大学医学部、保健センター耳鼻咽喉科助教、亀田総合病院耳鼻咽喉科部長、シドニー大学医学部シニアリサーチフェロー(メニエール病財団招聘)などを経て、2013年4月より現職
日本耳鼻咽喉科学会認定専門医
日本医師会認定産業医
日本めまい平衡医学会会員
日本頭頸部癌学会会員
東京医療センター研究員
情報提供: ラッフルズ・ジャパニーズクリニック
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