2025.05.07
シンガポール国立大学(NUS)の学生の皆さんが「子供がスマホを使いすぎる問題」について、語ってくれました。これは、お子様を持つ親なら誰でも一度は悩む問題かもしれません。
シンガポールの若いデジタルネイティブ
シンガポールには面白い現象があります。シンガポールの子供は、とても若い頃から技術に触れています。7歳ぐらいからでも、スマホやアイパッドなどの技術に触れています。その子供は「デジタルネイティブ」と言われています。電車に乗ったり、買い物をしたりする時、スマホでゲームしたり、アイパッドでビデオを見たりしている子供がたくさんいます。その理由は2つあると思います。1つめはシンガポールの子供の育て方、2つめはシンガポールのユニークな教育制度です。
まず、子供の育て方ですが、大抵の子供は小さい頃から両親にスマホやアイパッドなどを買ってもらいます。子供の両親はたぶん連絡のためにスマホをあげます。そして、スマホがあったら、迷った時Googleマップも使えます。ですから、両親は安心するはずです。私も小学生の時、連絡のためにスマホを持たされました。両親は忙しくて、毎日学校に迎えに来られないので、私は毎日帰る時スマホでメッセージしました。それなら、両親は私がどこにいるかわかっていて、安心しました。連絡のための他に、ある両親は子供の楽しみをスマホなどのデバイスに任せています。シンガポールの大抵の家族の親は働いていて、忙しくて、エネルギーはあまりありません。スマホなどは簡単なソリューションなのです。
2つめは教育です。シンガポールの学校には、教育のために技術を使うことが段々増えています。色々な技術で教えています。例えば、小学生の時、私はiPod Touchを使っていました。中学生の時、アイパッドのGarageBandのアプリを使って、音楽クラスでアイパッドを使いながら勉強しました。そのデバイスを使って、私はとても嬉しかったです。デバイスを使うクラスを楽しみにしていました。そして、コロナになってから、たくさんの学校はEラーニングの教育材料を作りました。それなら、学生は学校に行けなくても勉強できます。もちろん、学生は暇な時にもEラーニングのウェブサイトにアクセスできます。
しかし、子供が技術を使うのは、体に悪いですか。スマホなどのスクリーンを長時間見ると、問題が起こるようです。例えば、シンガポールの子供は大抵近視になってしまいます。私も若い頃からメガネをかけ始めました。そして、子供はTikTokやInstagramなどのアプリを楽しんで、注意力が段々弱くなっています。その問題は薬で治せませんから、とても難しい問題です。問題がありますが、スマホは子供の生活に段々大切になっています。例えば、今シンガポールがキャッシュレス社会に向かっていますから、スマホで払うのは段々多くなりました。けれど、色々と体に問題が起きてしまうので、子供が技術を使わなければならなくても、使いすぎないほうがいいと思います。
教えてくれたのは!
ジェイソン・リー(Jason Lee Jia Xuan)さん
初めまして皆さん!ジェイソンです。コンピューター科学の3年生です。私の趣味は料理することです。色々な食べ物が好きなので、たくさんのレシピを学びたいです。よろしくお願いします!
小学生の近視
問題はたくさんありますが、その1つは近視です。今世界ではすべてインターネットを使います。エンターテインメントとか、教育とかは全部スマホとパソコンが使われます。近くでスクリーンを見るかどうかは関係なく、長い時間見たら目に悪いです。子供の目は大人のより柔らかいですから、悪くなりやすいです。
私が小学校の時、スマホは使いませんでした。古いノキアの携帯を持っていました。その携帯は両親と連絡を取るだけのもので、ゲームがありませんでした。ですから私はあまり使いませんでした。その時、私はそんなに多くのデバイスを持っていなかったので、いつも外で友達と遊んでいましたが、まだ小さい時から近視になってしまいました。テレビをいつも近くで見ていしたし、本も時々暗い所で読んでいました。この悪い習慣のせいで、私の視力は悪くなってしまって、小学校の3年生から眼鏡をかけています。
今たくさんの親は子供に、スマホやiPadなどの電子機器を買います。おもちゃよりiPadの方がいいと思います。ですから、子供たちはデバイスを使うようになって、目を休める時間がありません。でも、どうして子供たちは休まないんですか。この習慣以外に、今のインターネットは色々なエンターテインメント、動画、そしてゲームなどがあります。オンラインの情報によると、1分に2,500本の新規動画がYouTubeにアップロードされているそうです。そして、Appleによると、iPadのApple Storeには229万のアプリとゲームがあるそうです。そんなにたくさんの選択があれば、子供たちはスマホを使うのを止められないはずです。使わないのは寝る時だけでしょう。
電子機器を長く使えば、近視になってしまいます。スマホを使いすぎるのは悪いことですが、全然使わないのもよくないです。特にテクノロジーに大きく依存している今の世界では、自分の電子機器を持つことは重要です。ですから、子供たちにはスマホを使う時間を制限するべきです。子供たちはまだ自制心がありませんから、学校の先生とか、親とか、使う時間を決めるには、全員が協力する必要があります。もし子供の時から近視になってしまうと、将来大きな健康の問題になる可能性があります。
教えてくれたのは!
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テイ・イン チアン ダイアン(Tay Ying Qian, Diane)さん
初めまして、私はダイアンです!材料化学工学の4年です。私の趣味は工芸をすることです。いろいろなものを作ることが好きですが、最近時間がないので、あまりしません。他の趣味は漫画を読むとゲームをすることです。よろしくお願いします!
低い注意力
1つ目の問題はスマホを使いすぎることと、注意力が低くなってきたという問題です。今の子供にとって、ご飯を食べても、遊んでも、暇でも、どの時間でもスマホに夢中です。スマホを持っていない時間はほぼありません。でも、なぜ現在の子供は誰でもスマホなどを持っていますか。その原因は技術の発展に従ってスマホの値段が下がってきたせいかもしれません。その理由で、いつでもどこでも、スマホをみている子供を見るようになりました。ですが、注意力がどうして低いですか。それは子供の性格からいうとわかりやすいと思います。
子供は生まれてから世界は自分を中心として回っていると思っています。小さい子供でも、親が自分のためにしたことは理解できないし、親がしてくれることは当然だと思うことが多いです。私が友達の家に行った時、友達のお姉さんが子供がいると知りました。子供は3、4歳で、行動もかわいくて、一緒に行った友達にとても人気でした。ですが、普通の子供はおもちゃで遊ぶイメージがありますが、子供の世話をしている人がbaby sharkをスマホで流すと、子供がスマホから離れなくなりました。私はそういう歌が流したら、子供にダメだと言いたかったですが、邪魔をしてはいけないと思って、何も言いませんでした。
ネットでよくビデオをエンターテイメントとして見ていますが、最近ビデオの長さはどんどん短くなっていることに気づきました。数年前、お勧めに出てくるのは20分から30分ぐらいのビデオでしたが、最近は10分ぐらいです。2、3分のもあるし、ショートと呼ばれる1分以下のビデオも定期的にお勧めにでてきます。どうしてビデオの長さが段々短くなってきたかと考えました。それはリスナーの注意力が減ったからだと気づきました。ビデオは注意力があるうちに終わったほうがいいでしょう。ゆえに、注意力が減っていく現象はビデオの長さから反映されたと思いました。
毎回子供の好みに合わせたり、スマホなどで動画を見たリすることを繰り返せば、子供も親の行動に慣れてしまうかもしれません。もしかしたら、歌ばかり見させると、子供の世界は歌だらけの世界になってしまい、自然に集中力も段々歌と同じような長さになるかもしれません。それからその子供の注意力が歌の長さを超えることはできなくなるはずです。
2つ目の理由も子供の性格に関する原因になります。小さい時、誰でも自分をコントロールできないのは当然です。私は21歳になった今でも、きちんと自分をコントロールできているとは言いにくいです。特にゲームなど自分が楽しさを感じられることなら、ずっとゲームを続けていたいです。というわけで、子供たちは親からスマホをもらったら、ゲームやYouTubeをどのぐらいで止めたらいいか分からないでしょう。スマホをもらった子供はゲームやYouTubeに夢中になってしまい、スマホを使わない時もスマホで遊びたがるでしょう。何をしても、スマホのことだけを考えてしまって、注意力は、下がってしまいます。
教えてくれたのは!
ミンハン・リ(Li Ming Han)さん
初めまして、ミンハンと申します。建築学科の1年生です。趣味は絵を描くことです。一番好きのは油絵を描くことですが、最近はクリップスタジオでイラストを描くことも増えています。イラストをもっと上手く描くのが日本語を勉強し始めた理由の一つです。今年は日本語を勉強し始めて3年目です。よろしくお願いします。
必要なだけ使おう!
シンガポールの教育はとてもいいと思います。これは言わなくても皆さんはそう思っているかもしれません。試験の結果はいいし、大学も有名だし、シンガポールの教育は世界でも素晴らしい学校の一つだと考えられています。でも、シンガポールの教育は勉強だけじゃなくて、生活の送り方もあります。
例えば、今の学生は「人格と市民」(Character & Citizenship)のクラスを小学生で勉強しなければなりません。そのクラスの中に「サイバーウエルネス」と呼ばれるクラスがあります。このクラスで、学生たちはインターネットとスマホの使い方を勉強することができます。子供の時からスマホの使い方などを勉強できるチャンスがあれば、いいか悪いかわからなくても、やってみたいという考え方はいいと思います。
他の解決方法もあります。私の一番好きな解決方法は「サード・プレイス」のです。この言葉はアメリカの社会学者のレイ・オルデンバーグが作りました。「サード・プレイス」の意味は「第3の場所」ですから、家と会社以外の場所で、公園やカフェやゲーセンなどのことです。オルデンバーグの意味では、第1位は家で、 第2位は会社です。それで、「サード・プレイス」の意味は「第3の場所」ですから、公園やカフェやゲーセンなどのことです。サードプレイスとは、みんなが集まって話したり、食事をしたりする場所です。
でも、シンガポールは違います。10〜20年前にシンガポールにたくさんサード・プレイスができました。新しい住宅地を計画した時も、そこの住民のためのサード・プレイスを考えました。例えば、シンガポールはとても素敵な公園があります。皆さんは、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイはよく知っているかもしれませんが、それは一つの例えです。
私の一番好きな公園の「レールコリドー」
私の一番好きな公園は「レールコリドー」です。古い鉄道の線が公園になりました。とても長いので、一度自転車で走ったことがあります。シンガポールの公園には、世界中の花が集められたり、大きな遊び場があったり、サイクリング、ピクニックやキャンプができるスペースもあります。シンガポールの小さな土地でも、公園は皆さんのリラックスできる場所です。公園やデパートで、よく子供と親が一緒にいるのをみかけます。家族と一緒にいる大切な時間は、スマホを使わない時間です。この解決方法は、問題の核心を解決していると思います。
この解決方法はすべてを解決することはできませんが、小さい一歩になるはずです。どちらの解決方法もいい方向に向かっています。できたら、シンガポールにはこの問題をもっとうまく解決してほしいです。タイとマレーシアに行くと、同じような問題をよくみますが、シンガポールのようにいい計画があればいいと思います。
教えてくれたのは!
スィッティニサイスック・パティパーン(きゅう)Sittinisaisuk Patiparn(Kyuu)さん
初めまして、パティパーンです!タイ人ですから名前は少し長すぎるので、「きゅう」と呼んでください。今コンピューター工学の2年生です。タイの「チョンブリー」と言う海辺街から来ました。よろしくお願いします!