2025.02.26
「ホーカー(Hawker)」は英語で“露天商”。外食文化が根付くシンガポールでは、ローカルの人々の食事を支えており、いつ訪れても活気がある場所だ。今回は、そんなホーカーについてシンガポール国立大学の生徒たちが教えてくれた。
ホーカーセンターの意味
シンガポールのホーカーセンターの歴史と文化は、シンガポールが独立する前から始まっていました。今まで、政府はホーカーセンターを綺麗にしてきて、古いホーカーは改装されて、もっとモダンなデザインのホーカーが建てられました。世代から世代へと受け継がれる屋台の料理は味が変わらないで、そのままです。若い世代が始めた新しい屋台は、新しい味のフュージョン料理なので、食べ物の種類も増えていて、より多くの若い人を引き付けています。特に、洋食や和食は若い人たちの間でだんだん人気が出てきています。
「ラオパサ」はシンガポール人と観光客に人気があるホーカーセンターです。中央ビジネス地区にありますから、食べ物の値段は少し高いです。私はよく「イースト・コースト・パーク」のホーカーへ行きます。ここは、東に住むシンガポール人にも人気があって、値段が「ラオパサ」より安くて、食事をしながら美しい海の景色を楽しむこと
ができます。
ホーカーセンターでグリルが食べてみたい場合は、ぜひ「サテ」という料理を食べてみてください。色々な種類の肉が売っていて、違うソースでマリネされていて、甘い味としょっぱい味もあります。それに、肉につけるピーナッツソースが、味をユニークにしています。値段もそんなに高くないので、多くのシンガポール人に人気があります。普通のホーカーセンターでは、独特な香りがあるご飯と一緒に売っている「チキンライス」をお勧めします。
私にとって、ホーカーセンターはただ食事をする場所だけではなくて、家族や友達と一緒に過ごす場所でもあります。中学生の時、友達のお母さんがホーカーセンターで飲み物の屋台を開いていて、彼女は毎週末お母さんを手伝っていました。時々、私は週末の夕方に彼女に会って、一緒に遊びました。彼女のお母さんはいつも私に無料で飲み物をくれました。ホーカーセンターの雰囲気はとてもフレンドリーです。お客さんたちが話していて、ピーク時間以外には屋台の店主たちも色々なことを話していました。
ホーカーセンターはシンガポールで育った多くのシンガポール人にとって、子供時代の思い出の場所でもある特別な場所だと信じています。
教えてくれたのは!
タン・イージャ(Tang Yijia)さん
初めまして!タン・イジャです。今は景観設計の4年生です。私は小学生の時から、アニメと漫画をたくさん見ていて、だんだんそのスタイルの絵を描くことが好きになりました。小学校と中学校の時、アニメの字幕を見ないても、全部聞いてわかるように、日本語を習いたかったです。でも、今仕事を探す時、もっとチャンスが高くなるように、日本語を勉強しています。
ホーカーセンターの消失
シンガポールのホーカーセンターがどんどん消える理由は3つあります。まず、ホーカーの仕事はお金をあまり取れないからです。家賃や材料の値段などはとても高くなっています。それで、ホーカーは食べ物を高く売らなければなりません。ですが、それをしたら、お客は食べなくなるかもしれません。例えば、私が中学生の時、家の近くのホーカーセンターのチャーハンは5ドルぐらいで買えましたが、今7ドルになっていて、びっくりしました。それで、このホーカーセンターではもうあまり食べなくなりました。ホーカーはたくさんお金を払っても、お客は来ませんから、給料はあまり高くないです。その理由で、やめてしまう人が多いそうです。
そして、ホーカーになりたい人を探すのは難しいです。ホーカーの仕事は働く時間が長くて、大変な仕事です。私の叔母は麺の店を開いています。毎日材料と店を準備するために午前4時に起きなければなりません。そして、叔母は午後1時まで働きます。私は子どもの時店で働いたことがありました。長い時間テーブルをふいて、ボウルを洗うのはつまらなくて、難しかったです。今の若い人たちはその仕事があまり好きじゃありません。それで、ホーカーは人を探すのが難しいです。人が探せないので、ホーカーは年をとったとき、閉めてしまう店が多いです。
ここは私の近くのホーカーセンターです。このように、人はあまりいません
最後に、シンガポール人は今ホーカーセンターの食べ物より、今人気がある食べ物を選びます。それで、ホーカーセンターの食べ物を食べる人はどんどん少なくなります。例えば、私の家の近くのホーカーセンターは晩ご飯の時間なのに、お客は少ないで
す。店の前で1人か2人しかいません。それを見て、お客が来なくて、心配しています。人々はマクドナルドとかピザなど他の食べ物を選ぶので、ホーカーの仕事は難しくなります。そして、難しいので、ホーカーはやめてしまいました。どうすればいいか考えなければなりません。
シンガポール統計部門のデータによると、ホーカーセンターの食べ物はどんどん高くなっているそうです
教えてくれたのは!
ゴー・ゼンザン(Goh Zheng Zhan)さん
初めまして。私はゴー・ゼンザンです。今は数学の4年生です。趣味は音ゲームで、週末ゲームをしにゲームセンターへ行っています。日本語と日本の文化はおもしろくて、アニメに興味があるので、日本語を勉強しています。あまり翻訳機を使わないで、アニメを見たり、マンガを読んだりできるようになりたいです。どうぞよろしくお願いします。
ホーカーセンター文化を続けるために…
解決方法はたくさんあると思います。まず、もっと若いシンガポール人がホーカーセンターで働きたいと思うように、大学やポリテクニックでホーカーセンターに関する講義を開くことが大切だと思います。料理の作り方やストールの管理の仕方を教えます。友達によると、ホーカーセンターではたくさんのお金を作ることができるそうです。でも、皆はその方法がわかりません。若い人は失敗したら、恥ずかしいと思うかもしれません。この方法は、若い人がストールを開くことに自信を持たせて、もっとたくさんの食べ物のストールを開きたいと思わせることができます。
次に、政府はストールオーナーに材料や家賃の補助金をすることです。特に、始めたばかりのオーナーや古いストールにはその手伝いが必要です。それで、材料の値段が高くなる問題はなくなって、ホーカーセンターでもっと安い値段の食べ物ができるようになります。そして、食べ物の値段が安くなり、ビジネスも続けられるようになります。オーナーもお客さんも楽しいはずです。
最後に、若いシンガポール人の中にはホーカーセンターで働くことに悪いイメージを持っている人が多いです。例えば、ホーカーセンターで働くことは暑くて疲れると思います。シンガポールでは失敗することが怖いとも考えられています。その思いが消えるように、バスやMRTと呼ばれるシンガポールの電車にポスターを貼ることができます。「ホーカーセンターで働くことは楽しい仕事で、たくさんのお金ができるし、ホーカーセンター文化を守ることはとても重要だ」と伝えます。また、成功例を伝えることもできます。そうすれば、もっと多くの若の人がストールを開きたいと思うようになるでしょう。
ホーカーセンターはシンガポールの必要な文化です。その文化を続けることは大切なんです。そのために、大学やポリテクニックでホーカーセンターの講義を開き、ストールオーナーに補助金をあげたり、宣伝活動を始めたりすることを勧めます。みんなでこの大切な文化を守りましょう。
教えてくれたのは!
リュウ・ユゥチュウ(Liu Yuqiu)さん
初めまして。リュウ・ユゥチュウです。 金融学科の4年生です。私の趣味は韓国音楽を聴くことです。日本を旅行できるように日本語を勉強しています。大学を卒業した後で、是非日本へ行ってみたいです。 夏休みはスタンフォード大学に交換留学に行きました。とても嬉しかったです。どうぞよろしくお願いします。