2024.04.26
シンガポール国立大学/日本語履修生
NUSの語学教育研究センター(CLS)で学ぶ日本語履修生が日本語で様々なトピックを綴る連載コラム。今回は、シンガポールの伝統的な遊びについてお届けします!
シンガポールってこんな国!!
シンガポールの伝統的な遊び:今だからこそ、おもしろい!
技術の進歩につれて、シンガポールの伝統的なゲームの人気がだんだん減っていますが、多くの人々にとっては懐かしい思い出でしょう。伝統的なゲームは大体簡単で楽しいし、守るべきものです。ですので、皆さんに紹介したいと思います。文:クリスタル・オン
シンガポールの伝統的なゲームと言えば、シンガポール人なら、「チャプテー」を第一に思い浮かべるでしょう。「チャプテー」とは、つまり「羽根を蹴る」というゲームです。
羽根を落とさないように、足で羽根を何度も上に蹴って遊びます。このゲームは一人でも遊べますが、チームで一人ずつ替わって羽根を蹴ることもできます。このゲームは遊び方がとても簡単なので、子供向けのゲームだと言われているかもしれませんが、実は、羽根を落とさないように蹴り続けるのは体力とスキルが必要ですから、大人でもスポーツとして楽しめます。 文:アン・ウェイピン
次は、昔の村でよく遊んでいた「ファイブストーン」というゲームです。子供、特に女の子達に人気があって、一人でも友達とでも遊ぶことができます。伝統的には石、あるいは、三角の豆袋が使われます。まず、レベル1では五個の石をゆかに投げて、片手で一つを拾い、上に投げます。そして、もう一つの石を拾いながら落ちてくる石を取ることができたら、このレベルは完成します。そして、レベルを一段階ずつあげていきます。レベルにより、拾い方や投げる石の数を変えていくのです。拾う時に石を落としたら失敗とされ、相手の番になります。最後により高いレベルを完成させた人が勝者です。 文:クリスタル・オン
三番目に紹介したいゲームは「ピックアップスティック」です。「ピックアップスティック」は「プラスチックの細い棒を拾う」というゲームです。このゲームは外国から輸入しましたが、子供達の間で人気があるゲームです。グループで、あるいは一人で、棒を机や床の上に雑然と置いて遊びます。ゲームの目的は手やもう手に入れたスティックで、他のスティックを動かさず、できるだけ多くのスティックを拾うことです。スティックは色が付けてあって、色に合わせてポイントがもらえます。ゲームが終わった後、手に入れたスティックから点数を合計して、優者が決まります。 文:ステファニー・チャン
もう一つ挙げられる伝統的なゲームは「ホップスコッチ」です。 普通はチョークやテープで図のように四角と数字を書きます。その後、小さい物を印として、「一」を目指して、線を触らずに投げます。成功したら、印がある四角を除いて、片足で他の四角に跳びます。逆に、もし失敗したら、次の人の番になってしまいます。次は「二」に印を投げます。毎回「十」に着いたら、両足で跳んで、また一に戻る途中で印を拾います。印が「十」に着いたら、その人の勝ちです。 文:リー・ティエンフイ
最後に、「蛇と梯子」(へびとはしご)も、シンガポールで遊ばれている伝統的な子供向けのゲームです。サイコロを振って出た数に合わせて進んだり、はしごで上がって進んだり、へびに会うと進むのが難しくなったりします。このゲームでは、良いことをすれば良い結果が待っており、逆に、悪いことをすれば悪い結果があるというメッセージが伝えられています。楽しみながら大切なことを学べるのです。文:リアウ・ジャーウェン
私たちは(左から)、心理学3年のリアウ・ジャーウェン、卒業生のステファニー・チャン、食品科学4年のクリスタル・オンとアン・ウェイピン、卒業生のリー・ティエンフイです。この記事を通して子供の頃を思い出して、懐かしかったです。シンガポールの伝統的な遊びを楽しんでもらえれば、うれしいです。