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2024.02.29

シンガポール国立大学/日本語履修生

NUSの語学教育研究センター(CLS)で学ぶ日本語履修生が日本語で様々なトピックを綴る連載コラム。今回は、シンガポールの食べ物の歴史についてお届けします!

シンガポールってこんな国!!

食通なら知っておくべき知識:シンガポールの食べ物の歴史
シンガポールには多様な人種がいますから、多くの国からの食べ物があります。昔、シンガポールに移り住んだ人々は自分の国の食べ物を持って来て、みんなの口に合うように、作り方を調整しました。私たちは、それらがどのようにしてシンガポール風の食べ物になったかについて紹介します。シンガポールの有名な食べ物の歴史です。文:イザベラ



まず、クエの歴史です。クエはシンガポールの伝統的な菓子です。クエはペラナカン人が作ったものですから、よく「ニョナ・クエ」と呼びます。10世紀頃、マラッカ海 峡の国 々で生まれたものです。今は、シンガポールだけでなく、東南アジアの色々な種類のクエが存在しています。クエコスイやオンデオンデなどがありますから、ぜひクエの優しい甘さを味わってください。文:サイラース

 


次に、ロティプラタの歴史です。ロティプラタというのはインドの伝統的なパンです。これは、ヒンディー語で「平たいパン」という意味です。18世紀、インドの移住民がシンガポールに来た時、ロティプラタや他の料理もシンガポールに持ち込みました。それが、シンガポール人にとって大人気の朝食となりました。このパンは温かくて、外側がサクサクで、内側がモチモチしています。カレーをつけたり砂糖をかけたりすることで、味が変えられます。ロティプラタの最も伝統的な食べ方は手で食べることで、そうすればもっとおいしくなるとよく言われています。文:チャオウエイ

 


そして、チキンライスの歴史です。シンガポールの伝統的な食べ物について話すとき、皆さんはチキンライスを思い浮かべるのではないでしょうか。チキンライスはシンガポールの国民食としてみんなに愛されている料理です。元々中国南方の海南州からの移民によって伝えられて、お腹を満たすために作られました。最初のチキンライスはただのチキンとライスだけでしたが、ある人がレシピを開発して、今のようなチキンライスが普及しました。そして、各々の味の好みに合わせてバリエーションが増えました。もし、フードコートやフードセンターに行って食べ物に迷ったら、ぜひチキンライスをたべてみてください。文:カルメン

 


最後にチリクラブの歴史です。チリクラブはCher Yam Tianさんによって発明されて、世界的に有名な料理になりました。Cherさんは最初はトマトソースを炒めていましたが、ご主人にもっとパンチがある味があれば、もっとおいしくなれると言われて、チリソースを入れることにしました。1950年代に、夫婦は屋台でチリクラブを売って、人気が出ました。1963年に、Hooi Kok Wahさんがレストランを開いて、ちょっと違うチリクラブのレシピを使って、売ることにしました。そのレシピが広まって、今は子供でも大人でも皆楽しめる料理になりました。文:ハンチン

 

シンガポールの食べ物はほとんど外国から来ましたが、時々その国の人たちから「ええ、この味違う」とか、「この食べ物はそういう味じゃないよ」などと批判されます。それはもちろんです。何年間もかけて、色々な変化をしてシンガポール風になったのですから。私たちの自慢のローカルフードなんです。文:イザベラ

 


こんにちは!私達は、後ろの右から政治学4年のサイラス、コンピュータ科学部4年のハンチン、生命科学部3年のチャオウエイ。そして、前の左から生命科学部4年のカルメンと、化学部3年のイザベラです。皆さんも、ご紹介したシンガポール料理をぜひ食べてみてください。