今年は経験豊富な李選手、リーグMVPを獲った田中幸大選手、シンガポール国内で若手大注目株のイルハン選手の加入など多くの個性的な選手たちがいました。彼らに期待していたことや、指導したことがあれば教えてください。

　今あげていただいた3人に関しては攻撃の面で武器を持った選手たちです。プラスで李忠成選手は経験を持った選手ですので、その経験を若手にうまく伝えて欲しいと思っていました。年間を通して本当のプロフェッショナルとは何かという課題を選手たちに提示し、追求してもらいました。長い間第一線で活躍してきた選手を間近で見ることで若い選手にとってはいろいろなことを感じることができたと思います。
　田中幸大選手に関しては彼の特徴を掴み、彼の良さが出せるチームづくりをすることで、うまくマッチしたのではないかと思います。32試合39ゴールは誰にでもできる記録じゃないですし、本当に大事な時に点を取ってくれました。
　イルハン選手はシーズン途中加入でしたが、チームに加入することはシーズン開始前から決まっていました。ナショナルサービスが終わってからチームに合流しました。シーズン 途中から入る中で、チームがやっていることと彼の良さがマッチするように微調整しながら、彼自身にも理解してもらってプレーをしてもらいました。
　選手たちにはスカウトする段階で、こういう選手になってほしい、こういう武器を生かして欲しいと提示をしてシンガポールに来てもらっています。

最後に来季に向けてサポーターに一言いただけますでしょうか。

　来季でアルビレックス新潟シンガポールでの4シーズン目の監督を務めさせていただくことになりました。2023シーズンについてはさらに厳しい戦いが待っている事は間違いありません。
　「準備がすべて」と考えていますのでこの準備期間を大切に過ごし、シーズンを迎えたいと思っています。
　さらにアグレッシブに戦い、より魅力的なフットボールを追求するとともに、全員が成長できる場所を目指して志高い仲間を集い、共に努力していきたいと思います。
　また、クラブの宝であるサッカースクール、アカデミーの子ども達へも夢を与えられるような存在であり、シンガポールフットボールのさらなる発展につながるような活動も行っていければと考えています。最後にファン、サポーターの皆様、パートナー企業の皆様、2023シーズンもアルビレックス新潟シンガポールの応援をよろしくお願いいたします。
　またスタジアムでお会いしましょう。

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