すべての人に心の健康を:アートサイエンス・ミュージアムが「心の健康」をテーマにした新しい展覧会&プログラムを開催

「How are you today? (今日の調子は?)」「Good !(元気だよ!)」と適当に答える前に、少し時間をとって自分自身と向き合ってみてはいかが?アートサイエンス・ミュージアムは、1 年間にわたり「Seasonof Mental Wellbeing」キャンペーンを実施。壮大でカラフルな触媒として、最新展示「MENTAL;Colours of Wellbeing」は人間であることの意味と心の複雑さを考えさせられる展示となっている。アートサイエンス・ミュージアムとサイエンス・ギャラリー・メルボルンの共同企画で、2023 年 2 月 26 日まで開催中。20 を超える実験的プロジェクト、空間を利用した大規模なインスタレーション作品やインタラクティブなアート作品は、生きた経験や個人の旅に基づき、4つの幅広いテーマ(つながり、探求、表現、振り返り)を取り込んでいる。この展示会は、すべての人が思いやりと気遣いをもってメンタルヘルスについて考えることができるような、居心地の良い空間を提供することを目的としている。

写真:Wheel (2021) by Hiromi Tango and Dr Emma Burrows

展覧会のハイライトは、アーティストの Hiromi Tango と神経科学者の Dr Emma Burrows による、運動が気分に与える影響や、社会的報酬がコミットメントに与える影響を探る巨大な虹型の「Wheel」(2021)、Nina Rajcic と SensiLab による、人工知能にあなたの感情の状態を知覚・評価させる「Mirror Ritual」(2020)、Rachel Hanlon による「HelloHuman, Hello Machine」(2021) な ど が あ る。 ま た、Divaagar やYANGERMEISTER といった国内外のアーティストが東南アジアならではの視点で、メンタルヘルスのヘビーなテーマに取り組んだ作品も展示されている。

みんなのメンタルヘルス

今年も 10 月 10 日の世界メンタルヘルス・デーを迎えたが、アートサイエンス・ミュージアムは「Make Mental Health & Wellbeing for All aGlobal Priority」というテーマで、コミュニティとつながり、新しい視点を発見し、心の健康の重要性について認識を広めるよう呼びかけている。「MENTAL 展」のガイドツアーとバーチャルツアーに加え、マスタークラス、ワークショップ、ドロップインアクティビティ、アクティビティブックレットのハイライトを紹介する。

写真:Wheel (2021) by Hiromi Tango and Dr Emma Burrows

芸術や創造的な活動は、不安を和らげ、複雑で強い感情や感覚を乗り越えるのに役立つことが分かっている。「Your State of Mind with LeeYi Xuan 」(S$35 per pax) は、シンガポール人アーティストによるマインドフルなドローイングのマスタークラスで、アートセラピーを用いて参加者の心の奥底にある感情を表現し理解する手助けをしてくれる。ワークショップでは、グラウンディングのテクニックや自己鎮静法について学び、最後に MENTAL にある Yi Xuan の作品「State of Mind」を特別ガイド付きで鑑賞し終了する。

「Wellness Wednesdays with Singapore Association for Mental Health」(S$35/ 人)では、毎週水曜日にアートとウェルネスのワークショップを開催している。ストーリーテリングや輪郭画から、何もしないアートまで、アート表現の力を借りて、あなたの好奇心をより自己認識へと導いてみてはいかがだろうか。

「MENTAL: Colours of Wellbeing」は、アートサイエンス・ミュージアム(所在地:6 Bayfront Ave, Singapore 018974)にて、2023 年 2 月26 日まで開催中。チケットは一人 S$18 から、ファミリーチケット(大人 2 人、子ども 2 人)は S$50 となっている。

写真提供:Marina Bay Sands

記事:Tanisha Khanna(Lifestyle Writer)人生で最高のものは小さなパッケージでやってくると信じています。執筆や旅行をしていないときは、古いディズニー映画を見たり、2000年代初頭の曲を聴いたり、気の向くままに出かけたり、ショッピングに行ったりしています。

出典:：City Nomads