2022.10.17
元なでしこジャパン・北原選手×シンガポール女子のレジェンド・ティナ選手×シンガポール女子代表・イルサリナ選手スペシャル対談!チーム設立初年度にして2位と好調なスタート見せた3選手に伺います。(本文:敬称略)
ティナ選手
背番号11番 FW
キャプテンとしてチームを一年間牽引
シンガポール女子代表歴代得点王
北原 佳奈(きたはら かな)選手
背番号3番 MF
元なでしこジャパンのDF
シーズン途中の7月よりチームに合流
今季は攻撃的なポジションで5試合出場し4得点
イルサリナ選手
背番号10番 DF
16歳にしてA代表に選出され、将来が有望視される
チームの10番
まずはチーム設立初年度にして2位という結果でしたが振り返ってみての率直な感想をいただけますか?
ティナ・・・全員にとって、かなりタフなシーズンだったと思います。シーズン初めはなかなか勝てなくて苦労しました。しかし敗戦から学び、最後まで戦った結果、今の順位まで来ることができたと思います。また、シーズン途中で加入した選手がチームに良い影響をもたらしてくれました。
イルサリナ・・・監督やチームメイト全員がモチベーションを切らすことなく一丸となって最後まで戦った結果、調子を上げて2位で終わることができたと思います。
北原・・・私はシーズン途中加入だったので、一試合一試合、目の前の相手に勝つということだけを考えてやってきました。終わってみたら2位になっていたという感じで。ただ、途中からの加入にも関わらず怪我をしてしまい、貢献できなかったのは悔しかったです。その中でも試合をする度にチームの成長はすごく感じました!
シーズン中の印象に残っている試合やシーンはありますか?
ティナ・・・正直、いろいろなことがあり過ぎて選べません。しかし、勝利したゲームは全て
最高の思い出です。そして、私自身のゴールも全て覚えています。(笑)
イルサリナ・・・私は3対0で勝利した最終節です。大雨が降って泥だらけになったのですが、全員で夢中で戦いました。最後は怪我明けの北原選手も最後の10分間でアシストを記録して、良い形でシーズンを終えることができました。
北原・・・その試合は確かに私も印象深く、最終節で少しだけプレーができてよかったです。
またデビュー戦でゴールを決めることができたこと事も良い思い出として残っています。しかし、今年の優勝チームのセイラーズに負けた試合を一番覚えています。来年はリベンジができるように皆でまた練習して積み上げていきたいです。
ティナ選手はキャプテンとして一からチームをまとめました。何かキャプテンとして意識していたことはありますか?
ティナ・・・キャプテンマークを巻いたことはとても名誉なことで、同時に責任も感じていました。しかし、チームメイトが私をサポートしてくれ、一人一人がプレーでもピッチ外の振る舞いでも責任を持って行動してくれました。お互いを支え合う良いチームになれたと思います。
北原選手はシーズン途中からの加入で日本とは全く異なる環境だと思いますが、チームによくなじんでいる様子でした。当時の様子を振り返っていただけますか?
北原・・・初めて練習参加した時のことは一生忘れないと思います。人見知りですし、しかも英語も話せないので不安と緊張でいっぱいでしたが、チームメイトみんなが笑顔で優しく受け入れてくれました。チームメイトは英語と中国語とマレー語を話すので、聞き取れないことも多く3カ月経った今でも苦労していますが、それでもみんな話しかけてくれます。
特にキャプテンのティナはお姉さんのような存在で、財布、携帯はちゃんと持ったか?ご飯は食べてるの?などすごく心配してくれます。女子サッカーはまだまだマイナースポーツでみんな仕事や学校に行きながらプレーをしているので、練習や試合に来れない選手も多いです。それでもみんな心の底からサッカーを楽しみ、上手くなりたいという姿勢が見えるので私も日々学ぶことばかりです。それと同時に日本の環境の良さを改めて感じることができました。
イルサリナ選手はシンガポール代表にも選出されましたが、これからの個人的な目標はありますか?
イルサリナ・・・もっともっと上手くなっていつか海外でプレーできたら嬉しいです!
最後にキャプテンのティナ選手からサポーターへ一言お願いします!
ティナ・・・今シーズン応援ありがとうございました。設立初年度加入にも関わらず多くのサポーターやスポンサーさんが応援してくれた事に感謝しています。来シーズンは優勝目指して頑張ります!引き続き応援よろしくお願いします!
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