• ヘルス

2022.10.01

Nippon Medical Care
日本メディカルケア

「日本メディカルケア」は、グレニーグルス総合病院 3 階にあり、日本人医師、助産師、看護師、薬剤師らが日本語で対応する日系クリニック。診療内容は総合診療、健康診断、予防接種、産婦人科で、生後一カ月以降の小児から成人の診察を行う。高度医療設備が整うグレニーグルス総合病院と連携し、あらゆる分野の専門医・技師と共に検査・治療にあたる。在星者のみならず、近隣諸国の邦人がファミリードクターとして利用する信頼度の高いクリニックだ。

 


女性の強い見方、鍋島院長
常に温和な表情で話をしてくれる鍋島院長は、豊富な知識を持つ産婦人科医。日本の大学病院での高度生殖医療にも長く携わり、不妊治療にも精通しており、妊娠前から産後はもちろんのこと、あらゆる女性特有の悩みや不安まで、患者に寄り添い、丁寧でかつ適切な診察が高く評価されている。出産時はシンガポール人医師とタッグを組み、分娩介助にあたる。

 


家族みんなの健康をサポートしてくれる佐藤医師
生後一カ月以降の乳幼児健診やワクチン接種から風邪などの外来診療を担当する総合内科の佐藤先生。誕生後のベビーのケアから一般診察まで家族みんなを総合的にサポートしてくれるのは安心であり、また小さいお子さんを持つご家族には、ワンストップで相談できるのが便利。来星前から予防接種内容の確認や来星後の接種スケジュールも相談を受けてくれるのが心強い。

 

👩「お産は人生のビッグイベント。患者にとって最適なことを考える」
🎤祝迫亜弥(いわいざこ あや)さんは、シンガポールでは貴重な日本人助産師。日本で多くのお産に携わり経験も豊富。たくさんの妊婦さんや新米ママたちから信頼を得ている。在星 2 年目の彼女にシンガポールと日本での出産の違いなど、気になる点を伺った。

 

Q:日本とシンガポールで違いを感じることは?
A:「出産時の入院日数の違いに驚きました」
👉 日本では経膣分娩は 1 週間、帝王切開だと 10 日間の入院が主流だが、シンガポールでは2 泊 3 日が基本。帝王切開でも 3 泊 4 日のみの入院だ。延長も可能。

「無痛分娩が主流なことも来星当初は戸惑いました」
👉 無痛分娩がまだ浸透していない日本に比べ、シンガポールは 9 割が無痛分娩を占める。

 
Q:無痛分娩について考えることは?
A:「今は無痛分娩も無痛なしの自然分娩もどちらも賛成です!私たちはバースプランを精一杯サポートさせていただきます」
👉 日本で立ち会ったお産は、9 割以上が無痛なしのお産だったため、来星当初は無痛分娩の多さに戸惑ってしまったという。今では、無痛分娩の良さも感じはじめ、素敵だなと思うようになったのだそう。祝迫さんは、メリット、デメリットを考えたうえでママとパパが話し合い納得のいくバースプランを立ててほしいと願っている。

 
Q:暑い国での妊婦さんの運動は?
A:「ヨガなどの有酸素運動をお勧めします」
👉 コンドミニアムにはプールもあるので、水中ウォーキングもオススメ。

 
Q:日本と同様に「母親学級」があると聞きました。
A:「ママ友を作るきっかけになったら嬉しいです」
👉 少人数制で 1 時間半ほどの母親学級を行っている。内容は、入院時に必要な事務的手続き、お産の流れ、無痛分娩について、おっぱいケア、入院の兆候などがメイン。同じ時期に出産を控えたママたちが集まるので、ママ友作りもできる貴重な場所となっている。ママ同士の情報交換は、ちょっとした不安を軽減するのにも役立つ。

 
Q:立ち会い分娩について教えて!
A:「旦那様の立ち合い分娩も OK !入院中のお見舞いも可能になりました」
👉 コロナの規定は徐々に緩和され、出産時の配偶者立ち合いは、ART 検査結果が陰性であることが条件で可能になった。また、希望があれば配偶者の宿泊も許可されている。ただしお子様の宿泊は不可なので、兄姉のいる家庭では難しい。入院中は、兄姉を連れての訪問(見舞い)は 2 人までと細かい規定があるので確認しておこう。(9 月 15 日現在)

 
Q:産後に気をつけたいことは?
A:「ママになって頑張りすぎないで!」
👉1 週間・1 カ月健診日以外でもいつでも相談にのってくれる祝迫さん。中でも母乳ケアの需要が高いという。初産婦だと乳腺炎になっていることすら気づけず、突然の痛みに悩まされる方も多いのだとか。ママはみんな我慢しすぎだと心配している。

 
Q:これから経験される女性の皆さんへ一言お願いします。
A:「妊娠予定がある方はご自分の生理周期を知っておいてほしいです」
👉 基礎体温は大切だけど、苦にならない程度に!いざというときに慌てないように、自分の生理周期を知っておいてほしいと語る。あまりにも周期が乱れている時には診察をお勧めする。体は冷やしすぎず、ストレスなく毎日楽しく過ごすのが理想的。「足首には子宮と仲良しのツボがあるので、レッグウォーマーはいたり、着圧ソックスもいいですね!」と教えてくれた。

「お産は人生でも数回しかないビッグイベント。だからこそ、家族みんなで考えて、自分が納得いくお産をしてほしい」
祝迫さんから、出産予定の皆さんとそのご家族へのメッセージだ。

 

母乳ケアは、同クリニックで出産していない方、どなたでも歓迎。「BS ケア」という痛くないケアを目指している

 

疲れたママ達のためにアロマと音楽で癒しの空間作り。ホットパックで肩を温めてながらの母乳ケアは、リラックス効果もばっちり

 

グレニーグルス総合病院の個室。同クリニックの医師と看護師、または助産師による回診が毎日行われ、入院中も手厚いサポートで安心だ

 

診療科目
産婦人科*、小児科、内科、外科、皮膚科、耳鼻科、その他一般診察、乳幼児健診、健康診断*、ドック健診*、理学療法*、予防接種(一部要予約)
※*は予約制

 

Nippon Medical Care(日本メディカルケア)
住所:6A Napier Road, #03-31 Annexe Block Gleneagles Hospital,(S)258500
電話:6474-7707(総合)/ 6479-3722(健診室)(日本語可)
受付時間:月~金 9:00~12:00/ 14:00~17:30
土 9:00~12:00
休診:日・祝
🌎:www.nipponmedicalcare.com.sg
✉:nmc@nipponmedicalcare.com.sg