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2022.06.13

恵まれた身体能力と類まれなサッカーセンスで「シンガポールフットボールの未来」と評される弱冠19歳のシンガポール代表イルハン・ファンディ選手がアルビレックス新潟シンガポール(以下、アルビS)に加入。デビューに至るまでを取材しました。

 


イルハン・ファンディ(ILHAN FANDI)選手
生年月日 : 2002年11月8日
身長/体重 : 183cm/73kg
好きな食べ物 : チキンライス、タイ料理、インド料理
趣味 : ゲームをすること
シンガポールのレジェンドプレーヤー、ファンディ・アマドの第三男。兄のイルファン選手、イクサン選手はタイリーグで活躍中。2人の兄を超える逸材として期待を集めるシンガポール最注目の若手選手

 

イルハン選手、5月27日のSPLでのアルビSデビュー、おめでとうございます。早速ですが、アルビS移籍加入の決め手はどういったものだったのでしょうか。
 よろしくお願いします!そうですね、大きく分けて2つです。一つは私自身がアルビレックス新潟シンガポールというクラブに興味を持っていたことで、もう一つは熱心にお誘いいただいて、それが強く印象に残ったからです。
 今、私は自分のコンフォートゾーンを抜けなければいけない段階にいると思っています。どんどん成長していきたいので、新たなチャレンジとなるようなクラブに行きたいと思っていました。その点では、アルビSでは素晴らしい経験の持ち主である李忠成選手や、日本人選手たちからピッチ内外でたくさんのことを学ぶことができると感じたので、これらが決め手になったと思います。

加入発表が4月にあり、すぐにチームへの合流となりましたね。
 はい。クラブの皆さんはとても暖かく私を迎え入れてくれました。チームに来て以来、皆さんは私にとっていつでも素晴らしい存在です。感謝しています。

しかしながら合流当初は負傷していたと聞きました。合流後なかなかトレーニングに参加できないことに対しては、もどかしさなどは感じていたのでしょうか。
 間違いありません。サッカー選手にとって、ケガをして、そこから復帰までの期間は悪夢そのものです。できるだけ早く新しいチームメイトと一緒にピッチに立ちたかったので、その時はとても残念ですし悔しい思いをしました。もどかしかったですね。
 ただ、植田トレーナーやコーチングスタッフの皆さんが常に私のリハビリをサポートしてくれたので、とても良い時間だったとも思っているんです。苦しい期間を乗り越えるために支えてくれたことに対して感謝しています。

 

少し話はそれますが、他の選手から植田トレーナーのリハビリはきついと伺ったことがあります。イルハン選手にとってはどうでしたか?
 彼のリハビリメニューはとてもハードです(笑)
 それは別として、先ほど話に上がったもどかしさだけでなく、コンディションを戻していく過程でトレーニングに負荷を感じていたので、やはり精神的には堪えていましたね。

そういったリハビリ期間を乗り越え、ついに全体合流となりました。
 部分的に合流しながら、5月中旬にはフルメニューをこなすことができるようになっていたと思います。みんなが良くしてくれているので、常に集中してトレーニングに臨めていますよ。

 

それ以外に何かトレーニングについてシェアいただけないでしょうか?
 そうですね、お気に入りのトレーニングがいくつかあります。シュート練習や小さいコートで行うゲーム形式の練習が好きですね。
 それ以外だと、前所属チームでチームメイトだったザマニ選手、その他日本人選手だと小林幹選手、李忠成選手とはよく一緒にボールを蹴るでしょうか。

ありがとうございます。一方で負傷以外のところで合流前に何か不安に感じていたことはあったのでしょうか。
 コミュニケーションの面で苦労することを想定していました。しかし、正直なところ、予想に反して、チームメイトとのコミュニケーションに苦労することはあまりないですね。もしかするとこれまでのインタビューで他の選手が同じことを言っているかもしれませんが、サッカーは言語そのものだと思います。ボールを蹴りながらお互いの想いを共有することができますし、言葉が通じないときはハンドサインでコミュニケーションをとることができます。身振り手振りは本当に効率的で、効果的に自分を表現することができます。

 

そして、ついに5月27日のホームゲイラン戦でアルビSデビューを果たすことになります。会場には多くのファンが集まって大盛り上がりの中、イルハン選手は途中出場し、終了間際にはゴールを決めましたね!
 サポーターの皆さん、そしてバックオフィスのスタッフを含めて、素晴らしいサポートと愛情をいただいていることを感じていました。
なので私にできることは、そういった人たちのために良いパフォーマンスをすることだったんです。
 試合前やピッチに立つ前にはチームメイトや監督からも「普段通りのプレーで試合を楽しんで」と声をかけてもらいました。シンプルですが、ピッチに立つ前の私にとっては大切な言葉だったと思います。
 チームとして試合に勝ったということが何より重要なことだったと思いますが、結果としてゴールを決めることができたのも間違いなく嬉しかったです。

ゴールシーンはこの日一番の歓声でした。ところで、小林幹選手とゴールパフォーマンスはとてもユニークでした。
 あのダンスですね(笑) あのダンスパフォーマンスのイメージは以前から持っていて、ずっとやりたいと思っていたんです。なので事前に小林幹選手にも教えて、アルビSでの初ゴールのお祝いにやってみようと。

これからのパフォーマンスも楽しみにしています!それでは最後の質問となりますが、今シーズン通しての目標、そしてそのために今集中していることを教えてください。
 はい。目標は間違いなく、アルビSがチャンピオンになることです。
 それを踏まえた上で個人的には、たくさんゴールを決めて、去年より良い選手になっていくことです。そのためにもまずはコンディションを100%に戻し、そしてより強く逞しくなっていくことが必要です。
 代表チームについて聞かれることもあるのですが、今はとにかくリーグ戦で結果を残すこと、そしてアルビSでの学び、プレーに集中しています。

ありがとうございました!
 こちらこそありがとうございました!J+PLUS読者の皆さま、ぜひジュロンイーストスタジアムに足を運んでいただき、私たちのプレーを見てください!応援よろしくお願いします!

 

普段は物腰柔らく年相応な振る舞いを見せる一方、ピッチ上では険しい表情で常にボールを要求し、ゴールを見据えるイルハン選手

 
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