2022.07.28
シンガポールは島がひとつ?
このツアーではシンガポールにある四つの島を紹介します。ガイドブックにはシンガポールは「小さな赤い点」と書かれていますが、シンガポールは一つだけではありません。色々な小さな島があります。まずはじめは、この島々の中にあるウビン島を紹介します。
本土の北西にあるウビン島
シンガポール人はウビン島をプラウ・ウビンと言っています。この島は本土の北西にあります。マレー語で、「プラウ」は“島”という意味で、「ウビン」は“石”という意味です。昔、ウビン島は鉱石業が繁栄していたところですが、1999年に採石活動はすべて停止してしまいました。
今ウビン島の住人のほとんどが農業とか漁業とかをしていて、自分で植えた農作物とか、釣った魚とか、捕まえた蟹とか、育てた家畜とかを島の人やシンガポール本土に売っています。
シンガポールはだいたい都市化しましたが、この島はまだ都市化していません。ですから、ウビン島は自然観光のいいところです。島で自転車をレンタルして、サイクリングができます。サイクリングして島を回りながら、海でインスタ映えする写真が撮れます。安くて新鮮なココナッツジュースやさとうきびジュースも飲めます。天気がいい日にジュースを飲みながら島を歩いて、この自然環境の中で猿やオオトカゲなどの野生動物を見るのは素敵な経験になると思います。
昔のシンガポール人が住む村は「カンポン」と呼ばれています。「カンポン」はマレー語で“村”という意味です。「カンポン」と言ったら、シンガポール人は懐かしく感じると思います。
今、ウビン島でしかカンポンは見ることができません。ですから、昔のシンガポール人はどうやって暮らしていたかを知りたいなら、ウビン島がいいでしょう。時間があったら、ぜひウビン島を見に行ってください。
教えてくれたのは!
タン・チュアンジーン・フレイ(Tan Freyr)さん
皆さん、初めまして!2年生で、社会福祉学を勉強しています。留学交換プログラムで優しい日本人と会って、日本語に興味を持つようになりました。日本で会った人のように優しくなりたいので、今も日本語を勉強し続けています。どうぞよろしくお願いします。
海洋科学研究のために大切なセントジョン島
セントジョン島はシンガポール最大の南の島で、長い歴史があります。1800年から1930年までは、アジアに来る人のための検疫所(Quarantine Station)でした。そして、1955年から1975年までは、薬物リハビリセンター (Drug Rehabilitation Centre) でした。今セントジョン島は、大切な海洋科学研究の所になりました。
セントジョン島は本島のマリーナサウスピア(Marina South Pier)から船に乗って行けます。島では食べ物があまり売られていないので、水や食べ物を持って行ったほうがいいです。セントジョン島に着くと、素敵なビーチが見られます。このビーチはごみがほとんどなくて、本島のビーチよりきれいだと思います。ビーチからは、シンガポールのスカイラインが見えます。
セントジョン島には、タイマイ(Hawksbill Turtle)とか、スマトラサギ(Great-billed Heron) とか 絶滅危惧野生動物がいるので、セントジョン島は生物研究者に人気があります。2002年にできたセントジョン島の国立海洋研究所(National Marine Laboratory)では、誰でもシンガポールの海洋生物多様性と保護(Marine biodiversity and conservation)が習えます。
セントジョン島では、キャンプもできます。ベッド、シャワー、電気ケトル、そして調理器具もあって、とても便利です。夜になると星がよく見えます。高校の時、友達と一緒に広い空の下で、星を見ながら将来の抱負と約束したことを思い出して、懐かしかったです。
セントジョン島には特別な歴史があるし、海洋生物について習えるし、キャンプもできるし、おもしろい所です。
教えてくれたのは!
ロー・シツ(Low Xi Zhi)さん
初めまして!私はコンピューターエンジニアを勉強している4年生です。高校生の時、日本の高校と交換プログラムに参加して、日本の高校生と友達になりました。日本人の友達と話せるように、日本語の勉強を頑張ります。どうぞよろしくお願いします。
たくさんのスポーツができる島
昔、シンガポールが初めて発見された時、悪いことをした犯人はここに拘置されました。ですが、何人かの犯人は島の刑務所から脱走してしまいました。このように黒い歴史がある島ですが、今は悪い人がいなくて、島は楽しくて安全です。
ラザラス島はシンガポールのサザンアイランドの一つです。この島に行きたかったら、先ずはシンガポールからセントジョーンズ島まで行く必要があります。セントジョーンズ島からラザラス島まで渡る橋がありますから、歩くことができます。他の人と船に乗りたくなければ、プライベートヨットでラザラス島に行く方法もあります。便利ですが、ヨットは高いですから、もっとお金を払わなくてはいけません。そして、島には有名な建物はあまりありませんから、ここへ行く人はそんなに多くありません。
もしたくさんのストレスで休みたかったら、この静かな所でリラックスが出来ます。例えば、陸上スポーツをしたり、ピクニックをしたり、日焼けをしたり、海で泳いだりしてもいいです。島の浜辺も綺麗ですから、景色を楽しむことができます。コロナの前には野生の猫も住んでいて、時々猫と遊ぶ機会もありました。島にはライフガードがいないので、泳ぐ時は気をつけなくてはいけません。時間があって、楽しいことを探したかったら、シンガポールの南の島は行きやすいですから、必ずアイランドホッピングができると思います。皆さん、ぜひラザラス島に行ってみてください。
教えてくれたのは!
シム・ダレン(Sim Darren)さん
初めまして。データ科学と分析学を勉強している1年生です。日本で働いて、生活できるように、一生懸命日本語を勉強しています。どうぞよろしくお願いします。
不思議なクス島
ラザラス島を少し離れたら、クス島に着きます。「クス」はホッケン語で、“かめ”という意味です。島の伝説によると、ある魔法のかめがいたそうです。二人の船員が船が壊れて海でおぼれていました。それを見たかめが、自分を島に変えて船員たちを救ったと言われています。二人の船員はかめに感謝して、島は「クス島」と呼ばれるようになりました。クス島には三つの神社と一つのお寺があります。
※もう知っている方もいるかもしれませんが、紹介したマレーの三つの神社は4月に火事で焼けてしまいました。写真は2月に行った時のものです。とても悲しいニュースですが、一日もはやく再建されることを願っています。
教えてくれたのは!
ワン・ポーサン (Wang Pho San)さん
初めまして!情報システムを勉強している1年生です。日本の歌とかアニメとかがわかるように日本語を勉強しています。どうぞよろしくお願いします。