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2022.06.29

日本を離れて暮らす在留邦人の方のために、日系医療機関ジャパングリーンクリニックの医師が医療と健康管理のお話をお届けします。


不整脈の話

 心臓は右房、右室、左房、左室の4つの部屋にわかれています。全身から還ってきた血液は、右房→右室→肺へと流れていきます。肺でたっぷり酸素を補給した血液は、肺→左房→左室と流れていき、最終的に全身へ流れていきます。心臓は人が生まれてから休むことなく、収縮と拡張を繰り返し、体の循環を保つ働きをしています。

 では一日に心臓はどれくらいの血液を送り出しているでしょうか?実は1日に心臓が送り出す血液量は7,000~8,000リットルという莫大な量になります。これは一般的な家庭風呂30杯分に相当します。

 このように莫大な血液を送り出すには、心臓の各部屋が効率的に動くことが求められます、これを可能にしているのが、刺激伝導系と呼ばれる心臓の電気系統です。洞結節と呼ばれる司令塔、房室結節と呼ばれる心室への関所、また右脚や左脚といった電気経路があり、これらを通じて心筋は刺激され効率的な動きを行っています。

Q1 それでは不整脈とはどういった病気でしょうか?
 刺激伝導系そのものの異常(洞結節や房室結節の機能異常)や刺激伝導系とは異なる箇所から発生する異常な電気信号が原因となり、脈のスピードに異常を来したり、脈が乱れたりする病気のことを指します。

Q2 若い人でも不整脈は起こりますか?
 はい、起こります。特に期外収縮は30歳台からほとんどの人に認められ、年齢と共に増加します。期外収縮とは、洞結節とは異なる場所から発生する電気刺激により心臓が早期に収縮してしまう現象のことを指します。心房から出てくる期外収縮を心房性期外収縮、心室から出てくるものを心室性期外収縮といいます。

Q3 期外収縮の症状を教えてください。命に関わる不整脈でしょうか?
 多くの人は期外収縮が起きたとしても何も感じないことがほとんどです。しかし動悸、胸の不快感、胸の痛み、めまい、などの症状を感じる方もいらっしゃいます。

 心房性期外収縮は一般的に命に関わる事態になることはありません。ただし症状があったり、頻回に出現するようであれば、しっかりとした精査が必要です。また心室性期外収縮の場合は、その裏に狭心症、心筋梗塞、心筋症など命に関わる病気が潜んでいる可能性があります。

 心臓は命に直結する重要な臓器です。期外収縮があるといわれたら、原因の病気がないか、また期外収縮から危険な不整脈に移行する可能性がないかを一度は調べてもらったほうがよいでしょう。

 

教えてくれたのは!
荻野 尭 医師 Dr.Yutaka Ogino
2022年4月着任。日本の循環器内科、心臓血管センターで不整脈治療など循環器内科全般の診療に従事した経験を活かし、不整脈、高血圧、動脈硬化ほか内科領域を中心とする一般外来、健康診断、予防接種を担当。
 


情報提供先:ジャパングリーンクリニック

 

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