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2022.02.25

“パンデミック” をテーマにした展覧会がアート・サイエンス・ミュージアムで開催

新型コロナウィルスの発生から2年が経ち、私たちの生活に変化をもたらしたウイルスの真相に迫り、アーティストたちが思い思いに作り上げた作品を展示している。

パンデミックをテーマしたこの展示場では、コロナウイルスを拡大したガラス彫刻や、ソーシャル・ディスタンスを置くために張り巡らされたテープからインスピレーションを得た絵画、手の消毒液やトイレットペーパーなどのパンデミックの定番商品をランダムに展示している。

「コロナのシンガポール上陸から2周年を迎えるにあたり、アート・サイエンス・ミュージアムは、我々すべての人に与えた影響について考える機会を設けました」とマリーナベイ・サンズのアトラクション担当副社長、Honor Harger氏は語っている。

アート・サイエンス・ミュージアムとして、疫病やウイルスのアートとサイエンスを深く掘り下げるには、これ以上ないほどふさわしい展示となった。

Glass sculpture of the Coronavirus by Luke Jerram. Photo: Carolyn Teo/Coconuts

展示場の前半は、アメリカのスミソニアン博物館から引用した展示で、SARSやHIV/AIDSなど様々な伝染病について深く掘り下げた内容となっている。

3D printed model of the Ebola virus from The Smithsonian Institution.
Photo: Carolyn Teo/Coconuts

インフォグラフィック・ボードには、病原体が野生動物から人間にどのように広がるのか、なぜ集団発生が伝染病となるのか、などのデータが満載だ。また、ジカ熱、エボラ出血熱、インフルエンザ、HIVなどのウイルスを3Dプリントした模型も展示されている。後半は、同館が呼びかけて集めた地元のアーティストをはじめ、アジア、アフリカ、北米、ヨーロッパのアーティストによる、よりパーソナルなアート作品を展示している。

細菌やウイルスを模したガラスの彫刻シリーズで知られる英国のインスタレーションアーティスト、Luke Jerram氏は、コロナウイルスとオックスフォードのアストラゼネカ社製ワクチンを精巧に再現した作品を展示している。

The entrance of the exhibition.
Photo: Carolyn Teo/Coconuts

コロナウイルスの作品は、偶然にもパンデミックが始まる前に制作されたものだった。その数カ月後、英国で 1,000万回目のワクチン接種を記念して、コロナウイルスから回復した後にワクチンを彫刻したのだそうだ。数歩移動すると、南アフリカのアーティストNonzuzo Gxekwa氏とPierre le Riche氏によるアフリカ文化の鮮やかな織物や布地で編まれたデザインマスクを鑑賞することができる。

ArtScience Museum
「Hope from Chaos: Pandemic Reflections」展
住所:6 Bayfront Ave, Singapore 018974
時間:10:00 〜 19:00

出典::COCONUTS