海外で安心した乳幼児の子育てができるように、ママたちを全面サポートするコラムです。今回は、歯の治療から矯正歯科まで幅広く対応する山本医師が教えてくれます。

乳歯が生える時期に“気になること”「手入れの仕方」

　
赤ちゃんはだいたい生後6カ月ごろから先に下の前歯が生えてきます。

　その後上の前歯が生えてきて、最終的に3歳前後ですべての乳歯が生えそろいます。トータルの歯の数は20本ですが、まれに歯と歯がくっついた癒合歯(ゆごうし)と呼ばれる歯が下の前歯に見られることがあります。

　その場合、永久歯に生え変わる際に下から永久歯が生えてくるかどうかはわかりません。永久歯の交換時期まで待ち、その時点でレントゲンで確認してもらうと良いでしょう。

　また、乳歯の奥歯の下にも永久歯がなく、抜けずにそのまま代用歯として残ることもあります。

　乳歯が生えてくると歯のケアをしなければならないのですが、虫歯になるには糖が必要となります。この時期には甘いものを食べさせることはないはずなので、とくに心配する必要はないでしょう。お子さんが嫌がって歯を磨かせてくれないことが多くなる時期です。指に濡れガーゼを巻いて軽く歯の表面をこするだけでも良いでしょう。

　しかし、母乳が甘い場合は、飲んだまま寝てしまうことを繰り返しているうちに虫歯になってしまうことがあります。母親が日ごろから甘いものを摂取する習慣があると、母乳に一部が排泄されるからです。母乳を与えている時期は、できるだけ甘いものは控えるようにしましょう。

今回の担当ドクター

歯科医
山本 能康 医師

診療範囲は子どもから大人まで幅広く診察を行っております。最近は歯並びが悪いケースが増えてきており、将来歯並びが悪くならないように赤ちゃんの時からの予防のアドバイスも行っております。どうぞこの機会にお越しください。また歯の治療や歯並びに関することなど何でもお気軽にご相談ください。

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