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2021.11.13

アルビレックス新潟シンガポール(以下アルビ S)は、シンガポール人の 6 〜 18歳の子どもたちを対象としたサッカースクール “アルビレックスシンガポール・フットボールアカデミー” を立ちあげました。今回はフットボールアカデミーのダィレクター兼コーチであるハビルさんにお話を伺います。



Habil Hakim(ハビル)さん
32 歳
シンガポール出身

《主なサッカー歴》
2002 〜 2007 Tampines Rovers FC U14-U18(GK)
2011 ~ 2015 Shoot Football Academy:アシストコーチ → アカデミーマネージャー
2015 〜 2021 F17:ユース育成責任者 → アカデミーディレクター
2021 年 9 月~ アルビ S:アカデミーディレクター
趣味:パソコンで『Football Manager』シリーズをプレイするのが好きで、2010 年から 2021 年までのシーズン分を集めています。時間があれば料理もします。音楽や旅行も大好きです。
Instagram:@coachhabilhakim
FaceBook:@coachhabilhakim
Twitter:@coachhabilhakim
Football Academy FaceBook:@albirexsgfootballacademy

 

アカデミー・ディレクターに就任されたお気持ちをお聞かせください。
 今回、アルビSのアカデミー・ディレクターに任命されたことを大変光栄に思いますし、身の引き締まる思いです。 将来的にはシンガポールのサッカー界全体に貢献できる人材になりたいと思っています。ここでの経験を活かして、人生とワークキャリアの両面で成長していきたいです。アルビSでの挑戦を楽しみにしています。

 

主にどのような活動をされるのでしょうか?
 サッカースクールですので、子どもたちへサッカーを教えることが第一の活動となります。 加えて、 トーナメント、クラブイベント、食事や栄養に関する講演、 メディアトレーニング、 モチベーション向上のための講演などを行っていきます。子どもたちが性別や能力に関わらず、できるだけ多くの子どもたちに参加してもらってサッカーを感じて、サッカーを楽しんでほしいと思います。サッカーが上手くなることだけではなく、人生や地域社会との関わり、人格形成などにも貢献して行きたいですし、それらは子どもたちにとってとても重要なことだと思います。一例ですが、こんなことに気をつけていきます。
・到着時には、コーチやチームメイトに挨拶をすること。
・靴を履いて、練習に適した服装で来ること。
・互いを尊重し、サポートすること。
・常に100%の力を発揮すること。
・楽しむと同時に感謝を持つこと。

 そして、3ヶ月に一回、選手・保護者とコーチの面談を行い、トレーニングアプリを使って継続的に報告書を作成し、保護者に子どもの成長を共有します。これは、明確なビジョンとゴールを一緒に設定し、それに取り組んでいくために重要なことです。

 

活動の目的は何ですか?
 自分自身、家族、チーム、そしてクラブや世界のために行動できるような選手、人となれるような成長を促していきたいと思っています。アルビSとしても日本とシンガポールの架け橋となり、私たちの日本由来のサッカー文化やプログラムをシンガポールの未来を担う選手と親御さんに伝えていきたいと考えています。

 

最も重要なポイントは何ですか?
 私たちは、選手たちにポジティブな環境を用意し、ポジティブにコーチングしています。他チームとの大きな違いは、選手自身の気付きを導くようにコーチングしていくということです。コーチ陣は、選手たちが常に考え、それに全力で取り組んでいけるような練習メニューを計画します。これは、将来的に自立した選手を育てるためのもので、サッカーの試合中に選手が直面したシチュエーションを自ら解決できるようにも指導していきます。
 時には、価値観に基づいて指導することもあります。例えば、「サポート」です。チームとして試合に勝つためには、状況に応じて攻撃や守備に加わる選手を増やすことが重要であることを伝えます。また、コーチは、「親が家の中を掃除しているのを見たら、あなたはただ見ているだけですか?」というように、生活に関連付けて説明します。自分には何ができるだろうか?」「たくさんの課題に悩んでいる時、あなたはそれを黙っていますか?それとも誰かに助けを求めますか?」ということです。
 ここでは、選手が主体となって活動を行い、どうすれば良いかをグループで話し合っています。そうすることで、選手同士の信頼関係が生まれ、試合では、チームとして問題を解決する姿勢が見られるようになります。また、トレーニングでのディスカッションでは、お互いに協力し合うことを考えているので、ネガティブな言い方をしなくても、相手の話を聞き、情報を共有することを尊重しています。
 アルビSでプロ契約を結ぶという明確な道筋があることで、選手たちは希望と情熱を持ちます。アルビSにはすでに多くのシンガポール人選手が所属しており、夢を実現することは不可能ではありません。

 

参加した子どもたちに期待することは?
 彼らがサッカーやアルビSのことになると、目を輝かせて喜んでくれるのを見たいですね。先に述べたように、私たちは彼らの未来に大きな役割を果たし、良い人間に育てていきたいと思っています。サッカーで言えば、シンガポール人が日本のアルビレックス(アルビレックス新潟)で活躍する姿を見てみたいし、その選手がアカデミー出身であれば嬉しいです。

 

最後に、今後の予定を教えてください。
 今は、アルビSフットボールアカデミーをシンガポールとアジアで最高のアカデミーにするために、自分の役割を果たすことに集中しています。
 個人的な話になりますが、日本やサッカーの盛んな国でコーチや仕事をすることを夢見ていて、いつかそれが実現できることを願っていますし、信じています。私はこのアカデミーのプラットフォームを使って、あらゆる分野の子どもたちや若者、親御さんたちとつながりたいと思っています。私たちは皆、サッカーという一つの言語を話しており、その言語自体が皆を一つにすることができます。皆さんに感謝の気持ちを伝えたいと思います。ありがとうございました。

*「J+Plus」は、Albirex Niigata FC(S) のオフィシャルメディアパートナーです。