海外で安心した乳幼児の子育てができるように、ママたちを全面サポートするコラムです。今回は、歯の治療から矯正歯科まで幅広く対応する山本医師が教えてくれます。

前歯の転倒時の影響について

　子どもの場合、転倒して前歯をぶつけてケガをすることがあります。程度が軽ければ歯の先端部が欠けるだけで済みますが、ひどい場合は歯が歯茎の中に食い込んだり唇を怪我したりします。
　
　転んで歯をぶつけると出血を伴うことがあるので親御さんはびっくりすることが多いですが、あわてず出血の部分の確認をしましょう。
　
　傷の程度が浅ければ、ほぼ歯には影響はないでしょう。傷の程度が大きい場合は、歯に影響を受けていることもあり、数カ月にわたって経過をみていく必要があります。起こり得ることとしては、乳歯の神経へのダメージからくる “歯の変色” があります。最近では神経は回復すると言われているので、神経を抜かずに経過観察することが多くなっています。
　
　将来永久歯に影響が出ないかと聞かれると出ないとは言い切れませんが、可能性としては永久歯が出てくる時期が遅い、永久歯の表面の一部が白くなるなどがあります。
　
　ぶつけた直後は、歯は多少ぐらつきますが日にちが経つにつれて治まってきます。
　
　室内の床が大理石などの場合は滑りやすいので濡れたまま歩きまわらない、机の角が角張っているとぶつけてケガをしやすのでクッションになるものを巻くなどして、工夫されると良いでしょう。

今回の担当ドクター

歯科医
山本 能康 医師

診療範囲は子どもから大人まで幅広く診察を行っております。最近は歯並びが悪いケースが増えてきており、将来歯並びが悪くならないように赤ちゃんの時からの予防のアドバイスも行っております。どうぞこの機会にお越しください。また歯の治療や歯並びに関することなど何でもお気軽にご相談ください。

情報提供: Healthway Japanese Medical

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