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2021.09.30

アルビレックス新潟シンガポール(以下:アルビ S)には、プロのサッカーチームの他に、子ども達のサッカースクールとチアダンススクールがあります。今回は各スクールを取りまとめているお二人にお話を伺いました。


サッカースクール

マネージャー 加藤 真之(在星歴2年)
2007年にイギリスで指導者としての経歴をスタートして以降、複数Jリーグチームの育成年代の指導を経て2020年1月に来星。アルビSサッカースクールマネージャーとして子どもたちの指導にあたっている。

チアダンススクール

ディレクター 佐藤 亜実(在星歴8年)
大学卒業後、ヨガインストラクター、ダンス講師として活動。2016年にアルビ S に入社し、2019年にチアダンススクールディレクターに就任し現在に至る。


アルビSのスクールにはどのくらいの子ども達が在籍しているのでしょうか?
加藤さん・・・サッカースクールはおよそ200名程度です。
佐藤さん・・・チアダンスクールは、現在300人程の子ども達がレッスンで一緒にダンスを楽しんでくれています。

コロナ禍でスクール活動が思うようにいかないかと思いますが、今はどのような状況ですか?具体的な取り組みとかあれば教えてください。
加藤さん・・・オンラインでレッスンをすることもありましたし、オフラインの活動が認められてからはすぐにレッスンを再開しました。オンラインでは各回にアルビSのトップチームの選手に参加してもらい、プロ選手になるために気をつけていたことやサッカーの技術に限らず、山下選手から体幹トレーニングを教わるなど幅広くアドバイスをいただきました。

プロの選手の方に直接質問できる機会があったんですね、素敵ですね。子ども達の反応はいかがでしたか?
加藤さん・・・子ども達の真剣な表情に驚きました。和やかな雰囲気の中、とてもいい交流の機会だったと思います。

チアダンスのクラスはいかがでしたか?
佐藤さん・・・オフラインでの活動が規制されていた時にはZoomアプリを使用してオンラインでレッスンを行っていました。オフラインが解禁された後は、 シンガポール政府の規定するルールに則る形でレッ
スンを行ってます。

シンガポールは規制も厳しいですからね。安全な活動をされていると思いますが、どのように工夫されていますか?
佐藤さん・・・テープでそれぞれのダンススペースを区切ってソーシャルディスタンスを確実に守れるようにするほか、消毒や検温など行っています。マスクをつけてのレッスンですので、水分補給や体調への配慮はコロナ禍以前よりも一層注意しています。
加藤さん・・・少人数ですので、子ども達を飽きさせないようにバリエーションを多くメニューを組んでいます。 大人数になった時に活きるようなイメージやシチュエーションを作ることを心がけています。

通常なら試合や発表会に向けて練習すると思いますが、今は練習した成果を発揮できるような場はありますか?
加藤さん・・・実際に練習の中で勝負にこだわれるメニューを組み込んでいます。1グループ4人であれば2対2、 8人であれば4対4など、試合ができないながらも対戦メニューを通して、練習で積み上げたものを発揮できるようにしています。
佐藤さん・・・大きなステージでのパフォーマンスをオンラインで生配信したり、アルビSホームゲームにおいて、大型スクリーンでビデオ放映などをしています。

読者の皆さんに一言お願いします。
佐藤さん・・・在籍している子のほとんどは、チアは未経験のところからスタートしました。基礎・体力作りから始めるので心配せずにぜひチャレンジしてもらいたいです。踊ることはとても楽しいことですし、チアは応援できる唯一の競技です。笑顔や心の豊かさに直結するチアダンスに触れていただけたら嬉しいです。一度体験に来てみてください!
加藤さん・・・子ども達がストレスを感じやすいかもしれないですが、今できることを思いっきり楽しんでほしいです。アルビSサッカースクールでは心と身体の成長を大事に活動していきます。同じスポーツに一生懸命になれる友達を増やしてほしいと思いますし、少しずつでも「できた!」を増やしていってほしいと思います。

モチベーションなどどのように保っていますか?

佐藤さん・・・オンライン、制限下のオフラインレッスン、ともに様々なアクティビティが規制されている中で「レッスンがやれることの喜び」を子どもたちが感じれるように意識していました。特にチアリーディングでは、スタンツ(複数人で組体操のように人を乗せたり飛ばしたりするチアリーディング独特の技術)ができなかったのですが、いつできるようになってもいいように筋トレや基礎トレーニングを継続して行っています。今では解禁されましたが、その基礎トレーニングの成果が出ていると思います。また、チアダンススクールのトップチームであるWhite Swansの存在もモチベーションに寄与していると思います。シンガポールには大人のチアリーダーがあまりいません。その中でカッコよくダンスをするWhite Swansメンバーの存在は子ども達にとって良いお手本になっていると思います。
加藤さん・・・子どもたちにとって思い切り身体を動かせる場があることは非常に重要なことだと思っています。その中で「サッカーを楽しむこと」、「サッカーが上手くなること」の2つのバランスを大切に、子どもたちが自分の成長を実感できるようにすることによってモチベーションを保っています。「できた」と感じる嬉しさは大人も子どもも関係なく、とても大きなものだと思います。

ありがとうございました。