2020.10.23
性的虐待の被害者のための支援グループ「SafeNUS」を運営しているシンガポール国立大学の学生は、2人の学部生に性的暴行をしたとして告発され、解任された教授に対し、教育機関からの透明性と説明責任の強化を求めている。被害者である2人の学部生は、飲酒後にキスや痴漢行為をされたとしてフェルナンド氏を訴えている。
SafeNUSはテンブス大学の講師であるジェレミー・フェルナンド氏の解雇につながった理由など、学校からのより大きな行動を要求する声明を発表した。20人近くの学生が率いるSafeNUSは、元学生のMonica Baeyがシャワーを浴びている様子を別の生徒に盗撮され、公開された事件が起きた2019年に結成された団体だ。
「私たちStudents for a Safer NUSは、性的暴行の疑いでジェレミー・フェルナンド氏が解雇された後、テンブス大学が明確化と説明責任を果たせなかったことに失望しています。すべてのNUSの学生に、この件の関する透明性と説明責任を大学に要求するように呼びかけています」
また、学校の声明は「希薄」であり、フェルナンド氏が解雇されたという言葉がソーシャルメディアに登場した後にのみ発表されたとも述べている。NUSに対し、職員向けの大学の行為規範、被害者と学生に最新情報を公開し、キャンパスの安全対策に関する意思決定プロセスにより多くの学生を参加させ、被害者を癒すためのスペースを作るよう求めた。
「被害者の身元を保護するための守秘義務の重要性を十分に理解していますが、それは事件に関する沈黙と同じではありません。学生が安心できるように説明責任とサポートが必要です」
と付け加えた。
SafeNUSへのサポートを示した他の学生グループには、「QueerNUS」、「Tembusu Wildlife Association」、「NUS Student Against Violation of the Earth」、学生のセクシュアリティ認識グループ「tFreedom」がいる。
NUSは内部調査の結果、「不適切な行動」でフェルナンド氏を解雇し、告発者に支援を提供しているという。
出典:COCONUTS