2020.10.20
シンガポール国立大学(NUS)語学教育研究センター(CLS)日本語履修生が日本語で様々なトピックを綴ります。
教えてくださいませんか、課長?
シンガポールと日本は先進国だ。アジアの国なので、似ている点もあるが、シンガポールは西洋の影響を受けているので、違う点もある。
まず、就職に関しての考え方だ。シンガポールは、大学の成績が重視されるので、皆必死に勉強する。なぜなら成績によって給料が違ってくるからだ。そして、仕事の経験も重視され、休み中でも皆遊ばず、専門と関係があるインターシップをする。その上、時間があればプログラミングなどを学ぶ。つまり、皆それぞれ得意なことのみならず、就職に役に立つことを学ぶのだ。それに対して、日本の就活は成績ではなく、自分の考え方が会社の企業理念に合ってるかどうかが重視されるそうだ。
次に、会社の上下関係の違いだ。シンガポールではアジアと西洋の会社は文化によって違う。西洋の会社では上司はあまり上から目線で部下と話さず、仕事がよく出来たら褒める。アジアの会社では上司と部下の関係は少し厳しく、仕事がよく出来てもあまり褒めない傾向があるのだ。日本は縦社会なので、上司に敬語でしか話さず、仕事の後飲み会に行かないと付き合いが悪いと言われ、よく思われないことになるのだ。一方で、シンガポールは自分の仕事さえすればいいという考え方があるし、逆に皆と仲良くなければ出世できないということもある。
最後は、残業の仕方だ。シンガポールでは自分の努力が認められるように、皆残業するそうだ。もちろん、残業代も出る。日本は集団主義なので、皆上司が帰らないと帰れないと思っているし、結局遅い帰宅となってしまう。しかも、残業代は出ない。お金が必要ではないわけではないと思うが、残業代が出ないことは日本人にとって当たり前だと思われているのだろうか。
シンガポールと日本の仕事文化はそれぞれの長所と短所がある。結局、皆自分が安心できる環境で働きたいのだろう。
ヨー・シュエンウェイ
機械工学部のヨー・シュエンウェイと申します。日本語を勉強するようになったきっかけは字幕を見ないでアニメがわかるようになる為です。今は推理小説が読めるように日本語を頑張っています。四季がある国が好きなので、いつか日本に住んでみたいです。