2020.09.29
シンガポールのスーパーの棚にはいろんな種類の卵が並んでいますよね。シンガポールの卵事情についてシンガポールの卵の話①:COVID-19 禍での卵騒動、シンガポールの卵の話②で紹介してきましたが、今回はスーパーで買うことのできる卵の例を紹介します。目的に応じて購入してみてはいかがでしょうか?お買い物に役立てて下さい♪
まずはクイズです!
■卵の色の違いについて■
<クイズ>白い卵、茶色い卵が販売されていますが、違いは何でしょうか?
<回答>単に鶏の品種の違いです。一般的に白い羽をもつ鶏の卵は白、茶色い羽をもつ鶏の卵は茶色となります。卵の殻の色は卵の品質、栄養価、風味に影響を与えません。
<シンガポールの鶏卵の例>
First Born Eggs(初産み卵)
若い雌鶏の産卵初めから1か月の間に採取した卵です。日本だと一部の地方では安産や長寿の祈願に食べる慣習もあります(シンガポールで特に謂れはない)。サイズは通常より小ぶりです。若い鶏が産む卵は卵白中のタンパク質の含有量が多いので、しっかりした卵白の卵になると言われています。
Farm Fresh Eggs(ファームフレッシュエッグ)
天然穀物の混合物を餌にした、コレステロールの低い高品質の新鮮な卵です。なんとなく、卵農家からと思ってしまいますが、シンガポールの鶏卵場から出荷されています。
Golden Eggs(ゴールデンコーンエッグ)
1等級のトウモロコシのみを餌した鶏の卵。タンパク質が豊富でカロリーが低いのが特徴です。
Cage Free Egg(ケージフリーの卵)
産卵時期に入るまでは、ケージ内ではなく、オープンエリア(屋外ではない)で活動できる鶏の卵です。シンガポール食品庁(SFA)は、鳥インフルエンザの流行を回避するために養鶏場では屋外での飼育を禁止しています。
Kampong Chicken Eggs(カンポンチキンエッグ)
「カンポン=田舎=屋外でのびのびそだった健康的な鶏」とイメージする方が 多いが、実際にはカンポンという種類の鶏の卵。高タンパク質で、ビタミン、ミネラル、コリンが比較的多く含まれています。
<以下のユニークな卵もいかがでしょうか?>
日本では珍しい「あひるの卵の加工品」、シンガポールに居る間に試してみてはいかがでしょうか?
Century Eggs(ピータン)
アヒルの卵の殻に灰や木炭や塩を泥上に塗り、数か月かけて発酵させたものです。 シンガポールではお粥に入れて食べるのが人気ですね。
Salted Eggs (ソルティッドエッグ)
アヒルの卵を1か月ほど塩漬けにしたもの。IRVINSのチップスで存在感が高まりました。月餅の中身のアクセントに、各種料理ソースやデザートにと使用用途は広いです。
前回の記事はこちら:
シンガポールの卵の話①:COVID-19 禍での卵騒動
シンガポールの卵の話②
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ケルニン青木康子 さん
食のイベント会社Spoonful代表。シンガポールでメディアに7年勤務後、「食」を通して人と人、社会と社会をつなぐ食イベントブランドSpoonfulを2014年に企業。ライフワークとして、シンガポール料理の調査、研究を手がける。