2020.09.28
シンガポール国立大学(NUS)語学教育研究センター(CLS)日本語履修生が日本語で様々なトピックを綴ります。
シンガポール文化の減少
伝統的な行事と言えば、七夕を始め、初詣や節分などの行事を思い出す人もいるだろう。宗教的な役割に加え、沢山の伝統的な行事は家族、友人などを結ぶ役割もあるわけで、人々に大切されている。
例えば、毎年9月、シンガポールの中華系の国民は中秋節を祝う。家族の皆が集合し、月餅を食べながら楽しい時間を過ごす。公園で、子供達が提灯を持ちながら散歩をしたり、他の子供達と遊んだりすることも見られる。この頃の月は一番丸く、光は一番明るいと言われ、お月見はお勧めである。色々な限定商品も売られていて、近所で演奏も行われる。
平和を守るため、シンガポールで行われるセントパトリックデーのような伝統的な行事と祭りはその文化的な要素だけが主に取り入れられているから誰でも参加できる。しかし、旧正月のような歴史と宗教的な役割がある伝統的な行事は祝わない人がますます増えてきている傾向がある。その一つ目の原因は、普段の生活に対する価値観が変わってきたことである。以前、別々の家族が同じ村に住み、互いに助け合ったり、年中行事のお祝いをしたりすることは頻繫だった一方、現在では経済のため仕事を優先し、核家族、親友しか大切にしない傾向がある。つまり、行事を祝わない人が増えてきたということだ。二つ目は自然保護である。例えば、シンガポールの公園はだれでも自由に使えることは使えるが、火災を防ぐため、キャンドルを灯すなどの火を使った活動に対して厳しいルールがある。以前のように火が自由に使えなくなってしまい、活気がなくなってしまったと言う人もいる。このような意見もわからないわけではないが、自然を大切にすることも国民としての責任なのではないだろうか。
確かに現在の状況を考えると、以前と同じように伝統的な行事を祝うことはできないが、もし皆で協力し、ルールを守れば、大切にされてきた行事は守り続けられるのではないだろうか。
チャン・インハン
こんにちは。チャン・インハンと申します。北海道旅行の計画が立てられるようになりたかったので、日本語の勉強をし始めました。そのおかげで、日本語だけではなく、日本の社会についてもだんだんわかるようになってきたことに気づきました。