2020.07.29
シンガポール国立大学(NUS)語学教育研究センター(CLS)日本語履修生が日本語で様々なトピックを綴ります。
Esportsと中毒:ビデオゲームの現実
8月に世界最大のEsportsトーナメントTI(The International)が行われた。Esportsと言うのは、普通のスポーツのようにプロゲーマーがビデオゲームのトーナメントで競うことだ。TIの勝利者は名声や栄光を得るだけではない。その賞金は5人で1.5億ドル、日本円の166億に当たる。実は、その賞金は主に観客とゲームプレーヤーから集めたものだ。
ビデオゲームは世界中でされているが、TIの賞金からわかるように、ビデオゲームとEsportsに興味がある人は増えてきたが、シンガポールの問題の一つになってしまった。最近のある調査によると、1週間のビデオゲームの平均時間は、シンガポール人が7.5時間で、アジアで最も多く、世界でも3番だった。これは問題がないように思われるが、その51%は寝ないでゲームをしたり、38%はご飯さえ食べないこともあるそうだ。その上、プロゲーマーになりたい人も増え、その38%は仕事をやめてEsportsでお金を稼ぎたいと言っていた。
ビデオゲームは決して悪いことだけではない。私もよくビデオゲームをしているので、面白さはよくわかっている。ビデオゲームにはチームワークや創造性などいい学習ポイントもあるが、ビデオゲームをしている時間はあまりにも多すぎて、ビデオゲーム中毒になってしまうのではないだろうか。ルールを決めて、ビデオゲームをするのはいいが、もしビデオゲームしかしない毎日だときっと問題になるだろう。
Esportsでお金を稼ぐのも非現実的だと思う。TIに勝つことは世界中のプロになりたいゲーマーの夢だ。しかし、そのゲーマーたちはよく考えたことがあるのだろうか。確かに勝利者は賞金をもらうことはもらうが、敗者は違う。つまり、勝利者は一人だけなのだ。トーナメントに勝ち続けるのは難しいのではないだろうか。その夢を諦めたほうがいいと言うわけではないが、プロゲーマーになったら、きっと厳しい旅が待っている。その準備をしておかなければ、普通の仕事を探したほうがいいのではないだろうか。
ジョナサン・チェン
皆さん、こんにちは!ジョナサン・チェンと申します。今3年生で、専攻は日本研究です。趣味はベースギターを弾くことで、時々友達のバンドと演奏をしています。日本に6回も行ったことがありますが、毎回日本の文化か社会かたくさんの新しいことを学びます。これからも日本について色々なことを学びたいです。どうぞよろしくお願いいたします!