2020.06.29
シンガポールに在住の皆様に、ぜひ知っておいていただきたい医療や健康に関するさまざまなトピックを、ラッフルズ・ジャパニーズクリニックの日本人医師が、図表やグラフなどを交えてわかりやすく解説します。
南半球型インフルエンザワクチン
インフルエンザは乾燥する冬に流行し、北半球では1~2月、南半球では7~8月にピークがあります。シンガポールは冷房の影響で1年中乾燥しており、南北とも往来が盛んなため1年中流行がありますが、北半球の人口が多いため1~2月のピークが最大です。このため、例年は北半球型ワクチンを優先し、南半球型ワクチン(接種時期が半年ずれる)は重症化しやすい妊婦さんや持病のある人のみ追加で接種しています。
しかし、今年は新型コロナの影響でインフルエンザ判定キットが一般のクリニックで使えなくなり、発熱が続くと診断に迷うケースがでています。不要な心配や受診を避けるため、南半球型ワクチン(北半球型とは型が異なる)を早めに接種して発熱の機会を減らすことをお勧めいたします。
今回の担当ドクター
小児科・小児神経科
長澤 哲郎 医師 Dr. Tetsuro Nagasawa
東京医科歯科大学医学部卒業
東京医科歯科大学大学院修了、医学博士
国立精神・神経センター小児神経科、
成育医療センター神経科、
米国ミシガン小児病院リサーチフェローなどを経て、
2017年5月より現職
日本小児科学会認定小児科専門医
日本小児神経学会認定小児神経専門医
日本小児神経学会評議員
情報提供: ラッフルズ・ジャパニーズクリニック
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