2020.05.22
シンガポール国立大学(NUS)語学教育研究センター(CLS)日本語履修生が日本語で様々なトピックを綴ります。
教育制度と貧富の差
私の専門は応用と策経済だから、シンガポールの教育制度と貧富の差の関係について話したいと思う。最近のニュースによると、シンガポールの政府は貧富の差の問題が気がかりだそうだ。ある調査によると、シンガポールの貧富の差の理由は様々で、主な理由は教育制度だと思う人が多いそうだ。
シンガポールの雇用者は従業員の学歴に注目する。例えば、新入社員を募集する時、99%の雇用者は学歴を考えるはずだ。学歴が良ければ、その人の労働生産性がいいという考えがある。特に、シンガポール国立大学のような名門校の学生は人気があるが、そのような学生が入りやすいわけではない。そのような学校は学費が高いし、入学の成績基準も厳しい。一般的に、シンガポールの名門校の学生は、シンガポール全島での試験の成績は上位、家族は裕福なのだ。どうしてこのような傾向が見られるのだろうか。
裕福な家族は自分の子供を塾に通わせることができる。一方、塾は高いので、普通の家族の子供はそんなに塾に通わせることができない。裕福な家の子供は塾へ行けるので、名門校に入るチャンスがアップする。卒業後は、雇用者に注目されて、給料も高い。その次の世代の裕福な子供はもう一度このような機会が与えられるので、裕福な家族はだいたい裕福になって行く。つまり、悪循環だ。だから、シンガポールの教育制度と貧富の差は強い関係があると思う。
この問題はどうやって解決できるだろうか。今、シンガポールの政府は学費が安くなるような金融支援を一般家庭に提供している。その金融支援の目的は、学費を気にせす、様々な学校に入れる機会を均等に与えるためだ。そして、裕福な子供ばかりが名門校に入れるだけでなく、一般家庭の子供も入れるようになってきた。だが、シンガポールの貧富の差は今も増えているそうだ。もしこの問題を解決したれば、政府の金融支援だけでは足りないのではないだろうか。
ネルソン・チュー
こんにちは!ネルソン・チューです。経済学部の3年生で、専門は応用と策経済です。初めて日本語を勉強したのは大学1年生の時。まだ3年しか経っていません。和楽器バンドの曲が大好きですから、来年もし卒業旅行に行けたら、和楽器バンドのコンサート行きたいです。どうぞ宜しくお願いします。